2年次演習B
西洋美術史研究の基礎(2)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
高橋 裕子 教授 4 2 通年 1

授業の目的・内容

第1学期には、美術史研究にはどのようなテーマ、どのようなアプローチがありうるのか、具体的な作業はどのように進めるのか等々を、教科書を通じた作品研究例の検討、作品のディスクリプション(記述)や文献探索の実践を通じて学びます。また、美術事典、美術館カタログ、研究論文など、いずれも英語による専門文献の抜粋の講読を通じて、各人が各種文献を使いこなせる力を養います。第2学期には、教科書掲載の作品から各人が1点を選び、それを中心にスライドを用いた口頭発表を行います。それによって、作品研究の仕方、発表原稿のまとめ方と提示の仕方、配布資料の作り方などを実習します。授業には大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)も参加します。今年度は、新規開講の「比較芸術学講義−−西洋美術史概説」を併せて履修することを勧めます。

授業計画

イントロダクション
講義:美術作品への多様なアプローチ(1)
〃 :美術作品への多様なアプローチ(2)
〃 :美術作品への多様なアプローチ(3)
〃 :ディスクリプションの方法/課題:作品ディスクリプション
〃 :作品比較の方法
〃 :美術史の専門文献について/課題:文献探索
英語文献講読
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13 モデル発表
14 各人の発表、教員とTAによる講評、質疑応答
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26 まとめ、補足など
第1学期には、シラバスに記したもの以外にも、簡単な宿題を何回か出します。

授業方法

第1学期は講義と講読中心、第2学期は学生の発表を中心とした演習

成績評価の方法

課題・レポート提出、口頭発表など
第1学期の課題、講読、夏休み宿題レポート、第2学期の口頭発表と、これに基づく年度末レポート、および授業への参加姿勢を総合して判断します。

教科書

エリカ・ラングミュアナショナル・ギャラリー・コンパニオン・ガイド(増補改訂版)National Gallery, London2005
ロンドン・ナショナル・ギャラリーの刊行物の日本語版。第2回目の授業時に教室で直接販売します。200点余の作品(13〜19世紀)のカラー図版と詳しい解説が掲載されており、西洋美術史の多方面の知識に加え、作品へのアプローチの仕方も学ぶことができます。

参考文献

開講時および授業の際に紹介します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

・履修者は30人以下が望ましいのですが、若干の超過は許容します。ただしその場合、発表を夏休み前から始めることになるかもしれません。毎回出席をとり、全授業回数の三分の一を越えて欠席した場合には、原則として単位取得を認めません。甚だしい遅刻も欠席とみなすことがあります。なお、質問や相談は随時メールで受け付けます(アドレスは開講時に)。