● ４年ゼミナールＢ

今年はBernard-Marie KoltsのテクストLa fuite cheval, trs loin dans la villeを読みます。
かれはかなり若く、89年に没した劇作家ですが、小説も書いており、いずれの作品でも現代世界と「他者」の問題を深く抉り出しています。そのプロブレマティックを、作者がほぼ最終期に書いた、ストラスブールを舞台枠モデルとする、長編小説の当テクストを中心に、その他、かれの劇作品などをからめつつ、考察しています。
基本的には私が注釈し、物語の地平を拡げつつの演習形式になると思います。このテクストばかりでなく、さまざまなテクストを読んでもらうつもりです。

試験かレポートかまだ決めていませんが、最後に表われるフランス語の力、及び、問題意識のレヴェルをみて、総合的に判断します。

Bernard-Marie Kolts, La fuite cheval, trs loin dans la ville, Les Editions de Minuit