※身体表象文化論演習
ジェンダー研究から見る「身体」

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
大貫 敦子 教授 4 D/M 通年 4

授業の目的・内容

身体については、歴史的にさまざまに語られ記述されてきました。しかし近代以降における身体論は、二項対立の思考に依拠しています。性差を二つだけに峻別しようとする思考は、健全と不健全、正常と異常といった分別の思考とともに、いまだに私たちの日常生活にまで深く入り込んでいます。ジェンダー理論は、実体としての身体を前提として男性性・女性性という二項対立の構図に捉え込もうとする近代的思考への批判に基づいています。私たちが、動かしがたい「自然」と思っているものが、実は社会的な権力作用によって作られていることを明かすものであり、日常の様々なことがらを別の視点から考え直すきっかけを与えてくれます。この授業では、ジェンダー研究に必要となる理論への導入を行い、日常の現象に対してジェンダーという切り口から批判的な見方を習得することを目指します。参加者が自らの関心からテーマを見つけ、それについて発表をすることができるようにしたいと考えています。

授業計画

ジェンダー研究では、理論的にかなり高度なレベルのテクストも扱うことになります。受講者には、授業の準備をも含めて意欲的かつ積極的な参加態度を望みます。

成績評価の方法

学年末レポート
授業への参加態度(出席、授業準備、および授業中の発言)を重視します。

教科書

授業で指示します。

参考文献

授業中に指示します。

その他

この授業は、学部学生も受講可能ですが、受講希望者が多い場合には、制限をすることがあります。