フランス語R(中級)2
テクストを読むための技術

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
一丸 禎子 講師 2   通年 2

授業の目的・内容

中級以上のフランス語テクストを、背景となるフランスの社会状況を参照しながら、ある程度のスピードで読み進め、背景と一緒に理解できるようにします.

授業計画

イントロダクション.授業と課題の説明
テクストの著者と歴史的背景(1)「まえがき」から
テクストの著者と歴史的背景(2)著者の公式ホームページを読む(Web)
テクストの読解(第1学期は1-17ページまで)
テクストの読解
初級文法で思い出しておくこと、中級で必要とされる知識(構文、冠詞、動詞のモード、中性代名詞)について
テクストの読解
Webでわからないことを調べるには(1)人名、地名などの固有名詞
テクストの読解
Webでわからないことを調べるには(2)仏仏辞書
テクストの読解
参考資料を見る・読む(Web)/ インターネットで見つけた情報を扱う際の注意事項について
テクストの読解
参考資料を見る・読む(Web)
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12 テクストの読解
『ドゥブレ法』に関する日本での報道番組
13 第1学期のまとめ.夏休みの課題「ある程度まとまった量を読み、要約する練習」(17-25ページ)の説明
14 夏休みの課題提出
17-25ページのまとめ
15 テクストの読解(25-30ページ)
参考資料を見る・読む(Web)
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18 テクストの読解 (25-30ページ)夏休みの課題返却
参考資料を見る・読む(Web)
19 テクストの読解 (25-30ページ)
参考資料を見る・読む(映画)
20 テクストの読解 / 配布されたプリントの質問に答える形式で、ある程度の量をそれなりの速度で読む(31-47ページ)
参考資料を見る・読む(映画)
21 テクストの読解 (31-47ページ)
参考資料を見る・読む(Web)
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26 第2学期のまとめ(31-47ページ)
テクストの読解と、背景となる社会への理解を深めるため、映画、報道番組録画、インターネット、フランスのニュースなどを組み合わせていきます.授業の進度、課題の内容、参考にする文献や映画などは、履修者の習熟度によって調整します.日本語に訳すだけでなく、様々な角度からフランス語のテクストにアプローチしていきます。

授業方法

テクストを中心に、読む、まとめる、自分の言葉で解説する、論じると段階を追って読解を深める練習を進めます.
第1学期は初級から中級文法への橋渡しをかねて、構文や文法事項のおさらいをします。同時にわからないことをWebなどでどのように調べていくか、それらの情報の取り扱いを含めて学習します。
第2学期は第1学期より早い速度で読みます。特に後半では11月に配布するプリントを中心により早くたくさん読む練習をします。教科書の後半ではテクストを単に日本語に訳すのではなく、自分の持っている知識と新たに得られる情報とによってインターアクティヴに「理解」する作業をおこないます。そのためにWebなどで得られる情報を積極的に活用していきます。11月に配布するプリントは練習問題形式で、要約をしたり、テクストの一部を抜き出したりしながら、翻訳するのではなく、順を追って理解を深めていくためのエグゼルシスです。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
レポートや発表などの課題
出席による平常点50%、レポート、発表、試験などの課題を総合して50%とします。ここに書かれている夏休みの課題のほかにも提出物があります。課題は多い方だと思います。

教科書

三浦信孝娘に語るラシスム白水社1999年、ISBN:4560011680

参考文献

陣野俊史フランス暴動—移民法とラップ・フランセ第1版、河出書房新社2006年、ISBN:4309224466
ヴィクトール・E・フランクル夜と霧 新版第1版、みすず書房2002年、ISBN:9784622039709
レヴェリアン・ルラングァルワンダ大虐殺 〜世界で一番悲しい光景を見た青年の手記〜第1版、晋遊舎2006年、ISBN:9784883806041
ディディエ・デナンクス記憶のための殺人第1版、草思社1995年、ISBN:9784794206237
映画作品に関しては、授業中に指示します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

1)課題が多いですから、履修する場合には注意してください.課題をおろそかにすると、授業の内容についていけなくなります。
2)課題や発表のために、図書館とインターネットが使いこなせる必要があります.まず参考文献を図書館で探すことからやってみてください。