※フランス語学演習

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中尾 和美 講師 4 3〜4 通年 4

授業の目的・内容

言語は全ての事象に対してそれを指示する言葉を用意しているわけではない。われわれは日々異なった体験をしているが、既存の言語を使って様々な出来事や感情を表現している。その一方で、既存の語を少しいじってみたいという衝動に駆られたり、既存の対象を新たな言い方で呼んでみたくなる時もある。この授業では、言語に対するわれわれのこのようなささやかなる創造的挑戦を2つの方向から探ることを試みる。ひとつには言葉遊び、もうひとつには新語である。後者に関してはとりわけ商品名や企業名という商業的戦力のもとに作られた新語を中心に考察を行う。

授業計画

オリエンテーション
新語法の概論(1)
新語法の概論(2)
新語法の概論(3)
新語法の概論(4)
新語法の概論(5)
新語法の概論(6)
参加者による発表(1)
参加者による発表(2)
10 言葉遊びの概論(1)
11 言葉遊びの概論(2)
12 言葉遊びの概論(3)
13 言葉遊びの概論(4)
14 言葉遊びの概論(5)
15 言葉遊びの概論(6)
16 参加者による発表(1)
17 参加者による発表(2)
18 商品、ブランド名(1)
19 商品、ブランド名(2)
20 商品、ブランド名(3)
21 商品、ブランド名(4)
22 商品、ブランド名(5)
23 参加者による発表(1)
24 参加者による発表(2)
25 言葉遊びと新語法の関係(1)
26 言葉遊びと新語法の関係(2)
27 言葉遊びと新語法の関係(3)
28 言葉遊びと新語法の関係(4)
29 言葉遊びと新語法の関係(5)
30 まとめ

授業方法

授業では、新語法及び言葉遊びに関する研究書をフランス語で精読しながら、議論をしながら進める。フランス語のテクストをきちんと読めるように予習することが不可欠である。また、テクストを読むだけでなく、言語について考え、積極的に意見を述べ、かつ調査をする意欲を持っていることが望まれる。定期的に個別テーマに関する参加者の発表を予定している。

成績評価の方法

定期的な発表、レポート

教科書

プリントにて配布

参考文献

Sablayrolles, J.-F., La nologie en francais contemporain, Honore Champion, 2000
Pruvost, J. et Sablayrolles, J.-F., Les nologismes, (Que sais-je?) PUF, 2003
窪園晴夫新語はこうして作られる岩波書店12002
横井惠子ネーミング発想法』(日経文庫日本経済新聞出版社2002
Guiraud, P., Les jeux de mots, (Que sais-je?) PUF, 1979
Galisson, R. et Andre, J.-Cl., Dictionnaire de noms de marques courants, Didier Erudtion, 1998
Bessis, P. & M. Bessis, Name-appeal, Pearson Education France, 2001
スティーブン・ピンカー思想する言語(上)(中)(下)』(NHKブックス日本放送協会2009