※経営科学特殊研究III(学部:経営学特殊講義(経営数学基礎III))
Mapleによる金利計算

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
白田 由香利 教授 2 D/M 第2学期 3

授業の目的・内容

経営数学の基礎知識を、数学ツールMapleを用いて学習する。経営数学基礎3では、金利計算に必要な数学である、ネイピアの数eの指数計算、自然対数、等比数列の和、漸化式を、数学ツールMapleを用いて学習する。本講義は、数学ツールとしてMapleを用いて行い、Mapleによるビジュアルなアプローチによる解法説明を特長とする。同じ問題に対して、Mapleによる代数学的解法および、Mapleによるビジュアルなアプローチによる解法という2種類のアプローチによる解法を説明する。本講義は単独で履修可能である。高校数学2における指数と対数の復習から始めるので、数学を苦手とする学生も履修可能である。少人数クラスなので、分かるまで繰り返し教える。Maple の操作も同様に一から教えるので、コンピュータ操作に自信がない学生も、金利計算に興味があれば、歓迎する。
経営数学基礎1、2、3はいずれも、Mapleを使った演習主体の講義であり、「自分でグラフィクスを描くと分かる」をモットーとしたビジュアルなアプローチを特長とする。計算はMapleにまかせて、とにかく、ビジネスモデルをグラフィクスで表示し、それを見てスピーディな経営判断を行えるようなスキルを養ってもらいたい。少人数制で、一人1台のコンピュータ環境で、先生とゆったりと話す時間もある。今までの問題数をこなすだけの気ぜわしい数学授業に疲れた学生も、心機一転、全く異なるコンピュータという環境で、ゆったりした気分で数学の楽しさを感じてもらいたい。

授業計画

レビュー:指数法則、対数の性質
複利計算における指数関数
ローンの返済における等比数列の和
連続複利におけるネイピア数e
現在価値の計算式における等比数列の和
債権の金利計算
指数と対数の微分
10 関数のテーラー展開による近似
11 金利の期間構造における漸化式
12
13 課題と演習
14

授業方法

毎回、課題を出すので、それをMapleで演習する。

成績評価の方法

出席点と課題で評価
真面目に演習している限り、分からなくても問題ありません。言われるままにコマンドを打ち込んでいるうちに、中身の数学も少しずつ分かってきます。打ち込めない人は、先生とインストラクタが手伝います。

教科書

デービッドG.ルーエンバーガー金融工学入門日本経済新聞出版社2002
David G. Luenberger, Investment Science, Oxford University Press, 1998
日本語の訳本でも、オリジナルでもどちらでもかまいません。

その他

履修希望者が一定以上を越えた場合には、人数を制限することがあるので、履修希望者は、必ず掲示の手続きに従って、履修希望を提出すること。掲示の期間は4月上旬である。
数学科などの他学部の履修も歓迎する。内容を質問したい人は早めにメールをください。(メールアドレスは経済学部共同研究室で聞いてください。)