特殊講義(近代日本政治史Ⅱ)
立憲政治の展開と変質

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
村井 良太 講師 2 1~4 第2学期 2

授業の目的・内容

本講義は、立憲政治の形成と展開を軸に、近代日本政治の大きな流れを、国際環境と国内環境の中で内在的に理解することを目指しています。また、大きな流れを論じていく中で、ある制度がどのような文脈で作られ、どのように運用されていったのか、また、明治立憲制下での内閣、議会、政党、政官関係などにも注目していきます。受講生には、政治学的考察の一つの事例として近代日本政治史の基本的知識を修めるとともに、日本の来歴を事実に基づいて広い視野から冷静に語りうる能力を身につけてほしいと思います。
特殊講義(近代日本政治史Ⅱ)では、維新期の課題に一区切りがつき、現代と共通する課題と向き合い始める日露戦争後の政治状況から、戦時体制期までをお話しする予定です。

授業計画

明治の終わり―大正政変
第一次世界大戦の勃発と日本
第一次世界大戦下の日本
第一次世界大戦後の日本(1)
第一次世界大戦後の日本(2)
政党内閣制の形成
政党内閣制の展開
1920年代の国家再編
危機と政党内閣制
10 非常時日本の国家像
11 非常時から戦時へ
12 まとめ―近代日本をどう説明するか

授業方法

板書と口述筆記、資料配付。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
評価は原則として試験による。但し、受講者数に応じて出席を加味する可能性がある。

参考文献

川人貞史日本の政党政治1890-1937東京大学出版会1992
坂野潤治大正政変ミネルヴァ書房1994
三谷太一郎新版 大正デモクラシー論東京大学出版会1995
村井良太政党内閣制の成立 一九一八~二七年有斐閣2005
アンドルー・ゴードン日本の200年(上下巻)みすず書房2006
その他の参考文献については、授業において随時紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

「特殊講義(近代日本政治史Ⅰ)」を履修していることを前提に授業を進める。履修していない場合には自習の上、受講すること。