技術革新
新技術の開発と普及過程の分析

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鈴木 恒夫 教授 2 3~4 第1学期 3

授業の目的・内容

本講義では、新技術の誕生と普及メカニズムについて、2つのアプローチを行う。
第1点は、英文の文献を用いて、イノベーションが生まれるまでを4つの事例から学び、技術革新が生まれるメカニズムを勉強する。すべて英文のテキストを用いる。
第2点は、新技術の誕生・普及・成熟のメカニズムについて学ぶ。これも英文のテキストを用いる。続いて、伝播のプロセスや軌跡を学ぶ。これを踏まえて、エクセルを用いて、ある産業の成長曲線(ロジスティックカーブ)を描くことを学ぶ。
以上のアプローチをから、ある産業の誕生と普及そして成熟過程を学ぶことが、本講義の目的である。

授業計画

新技術の普及に関する英文の文献を配布し、受講者に内容紹介を割り当てる。次に半年間の講義概要を説明する。
最後に、本講義で用いるエクセルのテクニカルな側面を説明する。
カメラの発明:Kodak
電子レンジの発明:マイクロウェーブの応用
マジックテープの発明:Velcro
テフロンの発明:セレンデプティー
人工甘味料の発明
5つの事例を基に、イノベーションのメカニズムを探る
新技術は、どうやって普及し成熟化するのだろうか
ロジスティック・カーブの説明と作成準備
(関数をグラフに表す)
10 ロジスティック・カーブの作成練習
(実際のデータを用いて作成する)
11 ロジスティック・カーブの作成練習
(欠損データの処理と成長曲線の意義)
12 新技術の普及メカニズム再考と課題の提出
(なぜ、S字カーブをとるのか)
13 新技術(新製品)の誕生から普及そして成熟へ:一般的な理解
英語の文献を読みます。
エクセルが使えるのが条件です。

授業方法

最初は英文の内容紹介(翻訳)ですが、その後はパソコンの実習を通じて、経済学で使うテクニックと成長曲線の作成が中心です。

成績評価の方法

出席とレポート
夏休み前にレポートの課題を提示しますので、必ず提出して下さい。

教科書

Ira Flatow, They All Laughed, HarperColins Publishers, 1993
英文の資料は、配布します。

参考文献

EVERETT M. ROGERS, Diffusion of Innovation, Fourth Edition, The Free Press, 1995
教科書は用いません。参考文献の英文についての資料はこちらで準備します。
Thomas P. Hughes, "The Dynamics of Technological Change: Salients, Critical Problems, and Industrial Revolutions" のエッセンスを配布します。
また、生産データをはじめ、産業の発展については、法経図書センターを利用して下さい。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

英語、パソコン、テーマを選ぶ、調べる、論文を書き上げる、これが課題です。