企業と社会

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
遠藤 久夫 教授 2 3~4 第2学期 3

授業の目的・内容

企業は短期的な目先の利益だけを追求しても成長できません。社会とのコンフリクト(摩擦)が生じないような目配りや、コンフリクトが生じたときに正しく対応することが非常に重要です。このような視点から企業の社会的責任、企業倫理、リスクマネージメントに関連したケースを材料としてケース討論方式で授業を進めます。ケースごとに分析レポートの提出を求めます。また、企業の社会的責任(CSR)、企業の社会貢献活動(コーポレート・フィランソロピー)、ソーシャルエンタープライズに関する講義も行います。

授業計画

講義:企業の社会的責任および企業倫理とは
ビデオ教材:水俣病と社内の技術者の対応
ケース分析:米国子会社での人権問題とその対応
ケース分析:欧州企業の人権問題とその対応
ケース分析:食品汚染事件とその対応1
ケース分析:食品汚染事件とその対応2
ケース分析:薬害事件とその対応
ケース分析:海外合弁企業の公害事件1
ケース分析:海外合弁企業の公害事件2
10 講義:経団連「企業行動憲章」1
11 講義:経団連「企業行動憲章」2
12 講義:企業の社会貢献活動(コーポレート・フィランソロピー)の歴史的背景と実態
13 講義:ソーシャルエンタープライズの定義と実態
企業倫理や社会的責任論(CSR)に関心のある人の受講を歓迎します。

授業方法

ケースメソッドを中心に授業を進めます。これは事前に企業のある事件を記述したケースを配布し、教室ではその課題や改善方法についてディスカッションするものです。社長になったつもりで分析、発言してください。その他、適宜講義形式の授業も行います。

成績評価の方法

レポート、討論参加状況、出席状況を総合評価
ケース分析では毎回ケースレポートを提出してもらいます(2週に1回程度のペース)。講義については課題のレポートを提出してもらいます(1回)。これらのレポートの内容、授業中の討論への参加状況、出席状況を総合的に判断して評価します。試験は行いません。

教科書

ケースおよびレジュメを配布します。教科書は使用しません。

参考文献

必要な場合は授業時に指示します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

現実の企業行動を分析するのに興味を持っている学生諸君の受講を期待します。就職を目前とした4年生諸君にも有益な授業だと思います。