日本史概説

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第1学期 鐘江 宏之 教授
第2学期 千葉 功 教授
4 1~4 通年 4

鐘江 宏之 教授 (第1学期) 日本史を学ぶために

授業の目的・内容

第1学期は、日本史を学ぶ上で念頭に置くべきさまざまな問題について扱う。時代順に流れを追っていくような授業ではない。日本史を学んでいく際に、時代順に流れを追っていくだけではわからないことを、まとめて伝える場として考えている。これまでの研究における成果を紹介しつつ、研究対象となる史料などについても、随時ふれる予定である。

授業計画

文献史学の方法、日本史の時代区分
日本史と対象史料
日本の歴史書
天皇・天皇制と日本の歴史
文字と文書
古文書の世界、史料調査
東アジアにおける日本
列島の中の「異域」の位置づけ
文化史と「日本的」なるもの
10 忘れられている過去の日本
11 史跡・遺跡と現代社会
12 日本史の研究動向
13 現代の社会における日本史

授業方法

第1学期は、配布するプリントや、画像・映像などを使いながら、授業を進めます。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第1学期は、平常時の出席状況と学期末の試験結果を総合して評価します。

参考文献

授業において、随時、紹介します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

千葉 功 教授 (第2学期) 日本史学史Ⅰ

授業の目的・内容

日本列島に住む人々は、どのように「歴史」を認識し、また「歴史書」をつむいできたのか。従来、このような学問は「史学史」と呼ばれて来たが、それはそれ、歴史書・歴史学と社会との関係を歴史的に見て行きたい。その際、日本史の概説を直接講義するのではなく、史学史を通じて日本史の概説や各時代の特徴に触れる。今年度は古代を中心に取り上げる。

授業計画

無文字社会の「歴史」
文字による表記の獲得
7世紀の歴史編纂
古事記(1)
古事記(2)
日本書紀(1)
日本書紀(2)
六国史:律令政治下の修史事業
菅原道真と史学
10 歴史物語:栄花物語
11 歴史物語:大鏡
12 古代から中世へ

授業方法

講義形式。レジュメないし関連史料を配布して、講義を行う。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する

参考文献

坂本太郎日本の修史と史学至文堂1958
坂本太郎史書を読む中央公論社1981
上記以外の参考文献については、授業中に適宜挙げる。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。