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第1学期 「文書」・「記録」・「典籍」の関係、一次史料・二次史料の関係、古文書伝来の事情、様式論・機能論・形態論など古文書学の各分野の概略を説明する |
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公式様文書の概略、詔・勅の様式と作成手続き、天皇と太政官との組織的な関係について説明する |
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公式様文書のうち符の様式と作成手続き、太政官に関連する事務部門である、弁官・蔵人・外記の役割について説明する |
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公式様文書のうち移・牒の様式と使用実態を移式準用の牒に重点を置いて解説する |
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公家様文書の概略、および、公家様文書のうちで、当時「宣旨」と総称された内侍宣・口宣・宣旨の様式・使用実態を説明する |
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公家様文書のうち、宣旨の展開した形態である官宣旨・国司庁宣・太府宣の様式・使用実態を説明する |
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公家様文書のうち、下文について。移式準用の牒および宣旨の発展形態として位置づけ、様式・使用実態を説明する |
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公家様文書のうち、書状の一種である奉書の様式的特徴、私文書としての状・啓から書状の形態が発生してくる過程を説明する |
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公家様文書のうち、奉書の特殊形態である、院宣・綸旨・女房奉書・伝奏奉書・令旨・摂関家御教書・国宣について説明する |
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武家様文書の概略、鎌倉幕府文書のうち、公家様文書との関係が深い、下文・奉書(御教書)について説明する |
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鎌倉幕府の生み出した文書様式である、下知状の様式・成立過程・用途を説明する |
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例題を用いて演習する |
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〃 |
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第2学期 室町幕府文書の概略、将軍署判文書の三類型、自判下文・直状・御内書の展開を説明する。また、将軍の直状に関わって、足利直義署判下知状の様式・成立過程・用途について説明する |
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室町幕府文書のうち、引付頭人・管領(執事)・奉行人の署判する奉書について説明する。また、幕府の命令書を受けて発行される守護・守護代・守護奉行人などの署判文書を幕府の文書体系と比較して説明する |
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戦国大名文書の概略を説明し、印章使用の変遷、印判状について解説する |
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解から申状が発生し書状に接近してゆく過程、申状・紛失状について説明する |
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請文の発生と二種類の形態、すなわち、報告書としての陳状・使節の請文、職務請負誓約書としての請文、について説明する |
19 |
農民の役負担の証書である返抄・請取状、僧侶の役勤仕の証書である巻数請取状について説明する |
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武士の軍役負担に関係する証書である覆勘状・着到状・軍忠状について説明する |
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祭文・起請・起請文について、宗教意識の変化の動きと関わらせて説明する |
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譲状・置文について、相続法制の変化と関わらせて説明する |
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売券・借用状について土地所有・貸借関係法制の変化と関わらせて説明する |
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例題を用いて演習する |
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〃 |