基礎演習B
論語に歴史を読む

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鶴間 和幸 教授 2 1 通年 3

授業の目的・内容

中国古代の孔子と弟子たちの言行録である『論語』は中国古典として長らく読まれてきた。とくに儒教のテキストとして読まれる場合、社会や国家、家族の秩序についての発言が重視され、道徳の書とされる。しかし孔子とその弟子たちはむしろ春秋時代末の秩序崩壊のなかで権力と真摯に向かい合ってきた集団であった。『論語』20篇には512にものぼる短い文章が収められている。その文章から中国古代という歴史を読み取る作業を進めたい。時代から離れた道徳書としての『論語』の伝統的な講読から離れて、歴史書として『論語』の講読に挑戦する。漢文講読のトレーニングにもなるし、古代中国語としての講読も取り入れたい。

授業計画

孔子の時代
論語というテキスト
学而第一
為政第二
八佾第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
10 泰伯第八
11 子罕第九
12 郷党第十
13 先進第十一
14 顔淵第十二
15 子路第十三
16 憲問第十四
17 衛霊公第十五
18 季氏第十六
19 陽貨第十七
20 微子第十八
21 子張第十九
22 尭曰第二十

授業方法

テキストを分担して読み進め、文章の歴史的意味を全員でさぐっていく。

成績評価の方法

報告とレポート

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。