日本文学講義Ⅱ
江戸時代の文学を読む

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田中 仁 講師 4 2~4 通年 2

授業の目的・内容

江戸時代のさまざまなジャンルの文学作品を読みながら、受講者のみなさんが江戸時代の文化や文学の魅力を味わい、考えるきっかけとなるような講義を目指したいと思います。第1学期は江戸時代の散文作品、第2学期は江戸時代の韻文作品を中心に、各ジャンルの代表的な作家・作品を数回に分けてとり上げていきます。本文を丁寧に解釈・鑑賞することで古典文学を理解する上で必要な基礎知識(古典文法・くずし字読解も含め)を再確認してみましょう。江戸時代の文学を分析・研究するための方法、江戸時代の書物をめぐる書誌学的知識なども適宜紹介します。また、江戸時代の文学に親しむために、スライドや音声・映像資料を通じて目や耳で体感する機会を多く設けるつもりです。
なお、受講される皆さんには、江戸時代の史跡や文学ゆかりの地、美術館・博物館・劇場へも積極的に足を運んでいただきたいと考えています(それらに関する情報も折々提供いたします)。江戸時代の文学を通じて知識と感性を豊かにすること、そして、ことば・ひと・歴史・自然などに対してより一層親しみと関心を持てるようになることが本講義の目標です。

授業計画

はじめに ―オリエンテーション―
仮名草子(1)
仮名草子(2)
浮世草子(1)
浮世草子(2)
浮世草子(3)
読本(1)
読本(2)
黄表紙・洒落本(1)
10 黄表紙・洒落本(2)
11 怪談(1)
12 怪談(2)
13 第1学期講義の総括
14 俳諧(1)
15 俳諧(2)
16 俳諧(3)
17 川柳・狂歌(1)
18 川柳・狂歌(2)
19 川柳・狂歌(3)
20 和歌(1)
21 和歌(2)
22 和歌(3)
23 和歌(4)
24 和歌(5)
25 第2学期講義の総括
*必要に応じて、参考文献の紹介や資料検索の方法、レポートや卒業論文の書き方などについて解説いたします。
*授業内容に関する疑問点や質問、感想など、積極的に寄せていただけると嬉しいです。

授業方法

講義形式。

成績評価の方法

出席状況と学期末レポート(年二回)
毎回ではありませんが、小テストや授業内容に関するコメント(質問・感想)回収を行い、それらを評価の対象とすることもあります。

教科書

授業時に指示します(基本的には毎時教材・資料としてプリントを配布する予定です)。

参考文献

授業時に指示します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

他の受講生の迷惑となる行為や私語はやめましょう。
都内にも江戸時代の史跡や文学ゆかりの地はたくさんあります。
江戸のおもかげを探しに出かけてください。