現代研究コースゼミナールA
戦後・現代イギリス小説と文化

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
迫 桂 講師 4 3~4 通年 4

授業の目的・内容

20世紀後半から現在までに書かれたイギリス小説作品(特に女性作家によるもの)を読み、ジェンダー、階級、伝統、人種、民族などのテーマについて考えます。同時に、文学・文化関係分野の研究を行う際に必要な知識やスキルの習得を目指します。
【授業の目的】
1.20世紀後半以降のイギリス小説のおおまかな流れを概観する
2.1との関連で、20世紀イギリスの歴史・文化・社会の諸相について学ぶ
3.作品を理解し分析する上で重要な批評概念や議論を知る
4.文学や文化の研究を専攻する学生に特に必要なacademic skillsを習得する。
【学習目標】この授業を履修後に受講者が以下のことができるようになっていることを目指します。
1.テキストを理論的・分析的に読むことができる(小説の内容だけでなく、形式的要素も考慮できる、等)。
2.テキストの分析から自己の解釈を確立できる。
3.自己の解釈を学術的に吟味・検討できる(情報収集の仕方と情報の評価、参考文献の探し方、文学批評を評価する、等)。
4.3の解釈を、学術的手順に従って正確かつ効果的に表現できる(論文の形式、表記についてのルール、引用の仕方、参考文献リスト作成の仕方、等)。
5.1から4の能力をさまざまな文学・文化事象の考察に適用できる。

授業計画

Induction(授業の説明と自己紹介)
報告、発表、ディスカッション
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受講者は各作品の初回授業前にテキストを読み、全体の内容を把握していること。授業では特に詳細に考察したい箇所を取り上げ、適宜批評作品も扱います。

授業方法

授業前に、特定の箇所やテーマについての問いをいくつか提示するので、各自作品を読みながら、それに対する答えを考えて来ます。授業では、これらの問いと各自が考えてきた答えを中心に、ディスカッションを行います。担当者を決めて、発表形式で行うこともあります。授業は予習を前提としたディスカッションが中心となるので、受講者一人ひとりの準備、熱意、そして活発な授業参加が不可欠です。但し、授業での報告や発表、ディスカッションの仕方については具体的に説明をし、助言・指導を行います。また、授業についての皆さんの意見・希望、要望にも適正な範囲で対応したいと考えています。

成績評価の方法

エッセイ(1・2学期末)と報告・発表(授業中)
評価基準は上記の学習目標の達成度です。

教科書

授業時に指示する。

参考文献

小野俊太郎レポート・卒論の攻略ガイドブック(英米文学編)松柏社1999
佐渡島沙織、吉野亜矢子これから研究を書くひとのためのガイドブックひつじ書房2008
アンドルー・アーマー、河内恵子、松田隆美、ウィリアム・スネルアカデミックライティング応用編-文学・文化研究の英語論文作成法慶応義塾大学出版会1999
授業時に指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。