言語・教育コース演習D
ことばの仕組みと言語習得

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
山腰 京子 講師 4 3~4 通年 3

授業の目的・内容

子供の言語習得はなぜ大人と異なるのか、子供はどのように言語を習得できているのかに関して、主に生成文法理論に基づくこれまでの研究成果を概観し、今後の研究の可能性を探っていきます。生成文法理論以外の枠組みに興味がある場合はそれらの枠組みに基づく習得研究を扱うことも可能です。英語の習得に関してだけでなく、他言語や日本語に関して、さまざまな構文の習得研究を扱う予定です。

授業計画

Introduction (1)
Introduction (2)
Word Order (語順について)(1)
Word Order (語順について)(2)
Scrambling (かき混ぜ)(1)
Scrambling (かき混ぜ)(2)
Scrambling (かき混ぜ)(3)
Passives (受け身文)(1)
Passives (受け身文)(2)
10 Unaccusatives (非対格構文)(1)
11 Unaccusatives (非対格構文)(2)
12 Quantifier Float (数量詞遊離について)(1)
13 Quantifier Float (数量詞遊離について)(2)
14 Binding (束縛について) (1)
15 Binding (束縛について) (2)
16 Binding (束縛について) (3)
17 Causatives (使役構文)(1)
18 Causatives (使役構文)(2)
19 Causatives (使役構文)(3)
20 Wh-question (WH疑問文)(1)
21 Wh-question (WH疑問文)(2)
22 Wh-question (WH疑問文)(3)
23 Quantifiers(数量詞について)(1)
24 Quantifiers(数量詞について)(2)
25 Scope interaction(数量詞の相互作用域について)(1)
26 Scope interaction(数量詞の相互作用域について)(2)
27 Scope interaction(数量詞の相互作用域について)(3)

授業方法

英文文献(プリント使用)の発表箇所を分担し、内容をまとめたレジェメを作成して授業中に発表していただき、皆で議論したいと考えています。

成績評価の方法

レポート
興味のある文法構造の習得について、実験プランを作成し、レポートを第1学期末と第2学期末に提出していただく予定です。

教科書

プリントを配布する予定です。購入する必要があるテキストは使用しませんが、参考文献に関する情報は授業の際にお知らせします。

その他

授業の履修を迷ったり質問がある場合には、CXP06061@nifty.ne.jpまでメールを下さい。
英文をしっかりと読む練習をしたい学生や、言語学・言語習得に興味がある学生向きの授業です。時間をかけて解説する予定ですので、生成文法理論にあまり馴染みがない学生や他学部の学生も、ことばの仕組みやことばの習得に興味があれば歓迎します。学生の発表と教員の解説を交えながら楽しい授業にしたいと思います。