フランス語圏文化講義(文学・思想)
啓蒙の世紀におけるパリ

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
真部 清孝 講師 4 2~4 通年 3

授業の目的・内容

「啓蒙の世紀」とも呼ばれる18世紀、パリは都市として拡大・発展・変貌しつつありました。そのようなパリを同時代人はどのように捉えていたのか?それを文学作品を中心に見ていくことになります。18世紀のさまざまな作家のテクストを通して、また、図版、映像なども使用しながら当時のパリを多面的に観察します。18世紀のパリを読み解きつつ、現代の都市についても考察をくわえてゆくことになるでしょう。

授業計画

都市としてのパリの歴史および概観
18世紀におけるパリの発展
都市としてのパリが抱える諸問題
テクスト講読:モンテスキューの描くパリ
テクスト講読:ヴォルテールの描くパリ
テクスト講読:ディドロの描くパリ
テクスト講読:ルソーの描くパリ
啓蒙思想家たちが描いたパリ
観光案内書はどのようにパリを紹介していたのか
10 地図はパリをどのように表象していたのか
11 パリを訪れる外国人
12 テクスト講読:外国人の描くパリ(イギリス人アーサー・ヤングの場合)
13 テクスト講読:外国人の描くパリ(ロシア人ニコライ・カラムジンの場合)
14 ルイ=セバスチャン・メルシエの『タブロー・ド・パリ』
15 テクスト講読:『タブロー・ド・パリ』(都市としてのパリの概観)
16 テクスト講読:『タブロー・ド・パリ』(さまざまな階層の人びと)
17 テクスト講読:『タブロー・ド・パリ』(食の世界)
18 テクスト講読:『タブロー・ド・パリ』(モードと文化)
19 テクスト講読:『タブロー・ド・パリ』(司法や行政の組織)
20 メルシエが描く未来のパリ:『紀元2440年』
21 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌが描くフランス革命期のパリ
22 テクスト講読:レチフ・ド・ラ・ブルトンヌの『パリの夜』
23 テクスト講読:ルイ=セバスチャン・メルシエの『新しいパリ』
24 『タブロー・ド・パリ』と『新しいパリ』の比較
25 フランス革命後のパリの変貌
26 現代から見た18世紀のパリ
テクスト講読の回は、プリントを配布し、日本語または必要に応じてフランス語でテクストを読みます。

授業方法

講義。プリントなどを使用します。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する

教科書

特に使用しません。

参考文献

授業時に適宜指示します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。