臨床心理学ゼミナールD
表現方法を学び自己理解を深める

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
寺沢 英理子 講師 4 3~4 通年 2

授業の目的・内容

人は表現せずには生きられない存在である。「表現」することは、カタルシスの効果ももたらすが、表現しきれない部分と直面することにもなり苦悩を伴うものでもある。心理療法の場面での「表現」は、まさに心を表すことであり、さまざまな表現手段が駆使される。言語的表現と非言語的表現の相違点を学び、いくつかの技法習得を目指す。さらに、表現することを通して「人を理解するとは」「自分を理解するとは」というテーマに取り組んでいく。第1学期は非言語的表現として絵画療法を中心に体験的に学ぶ。第2学期は言語的表現として『芸論からみた心理面接』という本を講読し、日本文化における「芸論・芸談」をも援用しつつ日本語の表現について理解を深めるとともに、心理面接の奥義に触れる。

授業計画

導入:心理療法とは?心理療法における表現とは?
言語的表現と非言語的表現
自己分析補助資料の作成
表現芸術療法を学ぶ1
表現芸術療法を学ぶ2
表現芸術療法を学ぶ3
表現芸術療法を学ぶ4
表現芸術療法を学ぶ5
表現芸術療法の体験から自己分析をする
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11 文献講読(芸術療法に関して)
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13 第1学期のまとめ
14 言語的表現、日本語の特性について考える
15 『芸論からみた心理面接』講読
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27 全体のまとめ
表現芸術療法を学ぶ際には、各自クレヨンと色鉛筆等を用意する必要がある。必要に応じて指示します。

授業方法

表現芸術療法を学ぶ際には、体験的学習となる。
文献講読及び本の講読では、担当を決めて発表形式となる。全体の活発な発言を期待したい。

成績評価の方法

レポート
体験学習や担当制の発表形式が多いので、出席重視となります。また、毎回授業の終わりに書く小レポートも参考にします。

教科書

寺沢英理子絵画療法の実践遠見書房2010年、ISBN:9784904536162
前田重治芸論からみた心理面接誠信書房2003年、ISBN:4414400074
第1学期には、「絵画療法の実践」を使いますので、4月早々に購入して下さい。
第2学期に講読する『芸論からみた心理面接』は夏休みころまでには購入して下さい。

参考文献

必要に応じて指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。(30名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

学生との連絡には以下のメールアドレスを使用します。
terasawa@sgu.ac.jp