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物性物理学3 物3年
| 担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
| 高橋 利宏 教授 |
2 |
3 |
第2学期 |
木 |
1 |

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物性物理学1に引き続いて、物質の磁気的性質、および、超伝導について学ぶ。これらは、量子力学的な効果が物質の巨視的な性質に現れる典型的な現象であり、その本質的な理解は20世紀の物性物理学の輝かしい成果である。いずれも基本的な現象を紹介したあとで、それらがこれまでに学んだ力学、電磁気学、統計力学、量子力学を基礎にいかに理解されるかをていねいに説明する。

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| 1 |
物質の磁気的性質、磁気モーメントと磁化率 |
| 2 |
反磁性、パウリの常磁性 |
| 3 |
磁性イオンの固有磁気モーメントと常磁性 |
| 4 |
結晶中の磁性イオン、交換相互作用 |
| 5 |
強磁性の分子場近似 |
| 6 |
その他の秩序磁性 |
| 7 |
超伝導、その発見と研究の歴史 |
| 8 |
ゼロ抵抗とマイスナー効果 |
| 9 |
超伝導の熱力学 |
| 10 |
クーパー対と超伝導の基底状態 |
| 11 |
エネルギーギャップ |
| 12 |
磁束の量子化とジョセフソン効果 |
| 13 |
超伝導研究の最先端 |

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板書を中心とする。

- 第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
- 時折レポート課題を出す。適当な時期に中間試験を行う。中間、期末の試験結果にレポートの提出状況を加味して評価する。

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溝口 正『物質科学の基礎 物性物理学』裳華房、1989年