生命科学実験3 生3年

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
生命科学科全教員  8 3 第2学期 火、水、木、金 3、4、5

授業の目的・内容

細胞や生物個体を扱い、細胞生物学、遺伝学、発生学に関する実験を行う。具体的には下記のように、細胞骨格のダイナミクスの観察、アフリカツメガエルの発生に関する実験、ショウジョウバエを用いた遺伝学的実験、そしてモデル植物のシロイヌナズナに関するいくつかの実験を行い、これらの実験技術を修得する。

授業計画

細胞骨格のダイナミクス: 1.骨格筋アクチンの調製、アクチンのタンパク定量、アクチンの重合測定
細胞骨格のダイナミクス: 2.重合の臨界濃度の決定、ミオシン頭部の調製、電顕試料の作製
細胞骨格のダイナミクス: 3.アクチンフィラメントとやじり構造の光顕・電顕観察、細胞内のアクチンフィラメントの観察
アフリカツメガエル胚を用いた発生生物学的研究手法の修得: 1.催奇形性薬物で処理した胚と正常胚について、オタマジャクシ胚における外部および内部構造の変異の比較および検討
アフリカツメガエル胚を用いた発生生物学的研究手法の修得: 2.催奇形性薬物で処理した胚と正常胚について、尾芽胚神経系における遺伝子発現の変異の比較および検討
アフリカツメガエル胚を用いた発生生物学的研究手法の修得: 3.催奇形性薬物で処理した胚と正常胚について、嚢胚におけるシグナル伝達系の変異の比較および検討
ショウジョウバエを用いた遺伝学的研究手法の体験: 1.トランスポゾンを使ったエンハンサートラップ系統の作成
ショウジョウバエを用いた遺伝学的研究手法の体験: 2.GFPと蛍光抗体法による組織内シグナル・遺伝子発現の可視化
ショウジョウバエを用いた遺伝学的研究手法の体験: 3.複眼におけるクローン成長と区画境界の観察
10 シロイヌナズナ研究法: 1.シロイヌナズナの形質転換とポジショナルクローニング
11 シロイヌナズナ研究法: 2.遺伝子発現解析:ルシフェラーゼレポーター遺伝子とリアルタイムPCR
12 シロイヌナズナ研究法: 3.遺伝子産物間の相互作用解析 :酵母2ハイブリッド系(Y2H)とFRET
詳しい日程については、追って指示する。

成績評価の方法

平常成績ならびにレポートの結果より判定する。

参考文献

授業時に資料を配布する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。