● 視聴覚教育メディア論
―「見る」楽しみ・「見せる」演出―

毎時間スライドやDVDなどのビジュアル機器を用い、博物館に関わるメディア教育と、展示作品そのものが持つメディアとしての機能の双方を体感的に学びます。展示を構成する側と、作品を鑑賞する側の双方の視点を育くむことを意識した授業構成になっています。
具体的には、近年開催された国内、海外の展覧会の企画や、作品保護とデジタル画像化などの問題など、展覧会とメディアの関わりについて実例を挙げながら実践的に学びます。
また、展覧会のチラシや、キャプション用の作品解説、理想の博物館像(仮想博物館）などのプランを練るなど、講義ではありますが、参加型を意図した授業形式になります。さらに教室での講義に加え、近隣の工房や博物館見学も実地しますので、各自の積極的な参加を期待します。　

１	暮らしとメディア　「見る」楽しみ・「見せる」演出
２	展示作品とメディア　色彩と造形
３	展示作品とメディア　匠の手わざと「紙」の可能性
４	特別企画１　工房見学会
５	博物館とメディア教育　海外の博物館と展示空間
６	博物館とメディア教育　カタログ・チラシ制作と作品解説
７	博物館とメディア教育　ボストン美術館におけるデジタル画像の活用
８	博物館とメディア教育　「里帰り展」ができるまで
９	博物館とメディア教育　「企画展示」ができるまで
10	特別企画２　博物館見学会
11	博物館とメディア教育　会場用DVDとシナリオ制作
12	博物館とメディア教育　仮想博物館のプランニング
13	博物館とメディア教育　ホームページとウェブミュージアム・まとめにかえて

講義形式の授業のほか、簡単な工作や作図などの作業も交え、参加型で進めます。
楽しみながら作成しましょう。　

レポート

授業の成果を生かした、理想の博物館(仮想博物館）のプラン、およびチラシを作成のこと(詳細は授業時に指示します)。

内容に沿って、適宜指示します。
また授業時には、各授業内容に沿ったレジュメを配布します。

佐賀 啓男, 久保内 加菜, 新地 辰朗, 町田 喜義, 竹田 眞理子, 梅田 泉『改訂　視聴覚メディアと教育』改訂版、樹村房、2010年
藤澤紫『遊べる浮世絵　体験版江戸文化入門』初版、東京書籍、2008年
菅谷 明子『メディア・リテラシー―世界の現場から』（岩波新書）初版、岩波書店、2000年
授業内容にそって、適宜紹介します。資料として、プリント等も配布します。

第1回目の授業に必ず出席のこと。

授業に関わる見学会のほか、毎月、最新の展覧会、各種イベント情報をお伝えします。
併せて、各展示の見どころもレクチャーするので、積極的に足を運びましょう。