英語R(上級)独ⅡB
基礎的読解力の養成

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
都倉 裕二 講師 2   通年 1

授業の目的・内容

この授業では、実用英語に熟達するために必ず必要な、基礎的読解力の向上を目指します。あいまいな理解で進んでは、どこまでいってもあいまいで、本当の力はつきませんので、基礎的な文法を疎かにしないで、辞書をしっかり引いて、正確に、丁寧に読み、かつ、内容を理解することに努めます。その上で、正確に理解した英文を、英文に即して、声を出して繰り返し音読することも指導します。この作業は、多くの学生諸君が実行していませんが、実際のコミュニケーションにつながるもので、とても重要です。また、ドイツ語圏文化学科の学生諸君には、ドイツ語と英語の基本的な違いにも留意してほしいと思います。テキストは、欧州連合(EU)やヨーロッパを構成する主要国に触れて、現代ヨーロッパの最新事情を熟れた平易な英文で紹介したもので、英文の読解力をつけながら、現代ヨーロッパ事情を理解することも目標にします。

授業計画

イントロダクション(授業の目的・方法・テキストの内容・成績評価等の具体的説明を含む)。1年を通した大きな方針を話し、この方針のもとに1年間授業を進めていきます。
テキスト講読
10
11
12
13
14 理解度のまとめ
15 自主研究
16 第1学期試験解説
テキスト講読
17 テキスト講読
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29 理解度のまとめ
30 自主研究
設問は、本文の理解にも役立つ適切なもので、学生に答えさせますが、可能な限り、CDを聞いてListeningの訓練も行いたいと思います。さらに、各Unitの本文についても、内容を完全に理解したうえで、耳で聞いて理解する訓練を時々行いたいと思い、Listeningの小テストも行うつもりです。ただし、これらは、授業の進み具合などを考慮して判断します。

授業方法

辞書(電子辞書も可)を一冊必ず用意して授業に出てもらい、毎回5〜6人ずつをアットランダムに当てて、Readingの本文を読ませて授業を進めていきますが、当たらない学生にもどんどん質問し、授業中時々辞書も引かせます。したがって、必ず予習してくる(辞書を引いて、授業で扱うUnitを読んでくる)ことを前提とする、全員参加の訓練の授業であり、予習してくることは、成績評価の質疑応答の部分を左右することになります。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
出席、質疑応答
①出席②質疑応答③学期末試験・学年末試験の三つを総合して、成績評価を行います。

教科書

John H. Randle, Atsushi Mukuhira, Europe: A Changing Continent, First Edition, 成美堂, 2011
ヨーロッパの主要国についてとても興味深く説明がなされており、ドイツ語圏文化学科の学生は元より、学生諸君は、これを通してヨーロッパについての興味と理解を深めてもらいたいと思います。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

質問は大いに歓迎します。どんな基本的なことでも、わからなければ、恥ずかしいなどと思わずに、どんどん質問してください。あやふやな知識は、質問によって正確な知識になり、その過程で基礎的な力がつきます。
また、学生諸君には、積極的にヨーロッパの事情に関心を持ってほしいので、授業の進み具合を見ながら、興味深いトピックについて、議論などもしてみたいと思い、その際は、積極的な発言を望みます。また、時間が許せば、ドイツ、フランスの音楽なども聞いてみたいと思います。
なお、第1週のイントロダクションに出席せず、第2週以降に登録する学生は、イントロダクションの内容(1時間30分かけて、土台となる1年間の大きな方針を学生に伝えます)を必ず確かめてください。