※身体表象文化論演習
身体表象とジェンダーの関係

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
大貫 敦子 教授 4 2~4 通年 5

授業の目的・内容

身体表象文化学専攻が扱う領域として、演劇、映像、マンガ、アニメーションがありますが、そのいずれにおいても、「身体」がイメージされ、描かれ、また映像化される時には、ジェンダーの問題と密接に関連します。身体をめぐる言説やイメージは、その時々のジェンダー規範に大きく影響され、異性愛主義を固定化し、あるいは逆にそれを流動化するものです。この授業では、なぜ女性性と男性性のどちらかに身体を区別し、それ以外のあり方を排除する考え方が登場したのか、またなぜそれが「自然」であるとみなされるのかという問題を考えていきます。この授業では、ジェンダー研究に必要となる理論への導入を行い、日常の現象に対してジェンダーという切り口から批判的な見方を習得することを目指し、ジェンダー研究に必要となる理論(ポスト構造主義、構築主義、権力論、パフォーマティヴィティ理論など)への導入を行うとともに、受講者の研究テーマと関連した発表を行っていただく形で進めていきます。

授業計画

まず、ジェンダーという切り口が登場した背景をイントロダクションで扱い、その後にジェンダー理論の基礎的なタームについての理解を深めるために、共通の文献を解読します。その基盤の上で、各自の研究分野と関連させた発表を行ってもらいます。

授業方法

共通テクストを扱う部分と、受講者による発表を交えながら進めていきます。

成績評価の方法

学年末レポート
受講姿勢および積極的な発表を評価に加味します。

教科書

共通テクストについてはプリントで配布。

参考文献

授業中に指示します。

その他

この授業は、学部学生も受講可能ですが、受講希望者が多い場合には、制限をすることがあります。