東アジア国際関係論Ⅰ

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
東郷 育子 講師 2 1~4 第1学期 4

授業の目的・内容

第1学期は、アジアの政治、とりわけ経済発展が著しい世界の成長センターとしての東アジアに焦点を置き、地政学的な位置づけ、国際秩序、近現代における国家形成と歴史、冷戦とポスト冷戦、民主化問題など、マクロな視点から全容とその国際関係を取り扱う。
本講義は、アジアの全体像から東アジアの位置づけを明確にしつつ、歴史的な背景も交えながら、なぜ現在の状況や時事的な諸問題が生じているのかを一緒に考えていきたい。第1学期は、マクロな視点から東アジアの全容とその国際関係を取り扱う。なお、毎回、予定された講義内容とは別に、冒頭でホットなニュースを採り上げ、解説する。

授業計画

はじめに:アジアとは何か、東アジアとは何か
東アジア国際秩序からみた国際関係
アジアにおける国家形成(1)近代アジアのめざめと帝国主義
アジアにおける国家形成(2)近代日本の軌跡―アジアの大国を目指して
アジアにおける国家形成(3)日中戦争、太平洋戦争と第2次世界大戦
アジアの冷戦と展開(1)分断国家:中華人民共和国の成立
アジアの冷戦と展開(2)分断国家:朝鮮戦争と南北分断
アジアの冷戦と展開(3)友敵関係の激動:ベトナム戦争、米中和解と中ソ対立
アジアの冷戦と展開(4)ベトナム戦争の終結とカンボジア内戦
10 冷戦終結とポスト冷戦後のアジア
11 変化するアジアと変わらぬアジア(1)韓国の政治と民主化
12 変化するアジアと変わらぬアジア(2)台湾のアイデンティティ確立と民主化
13 変化するアジアと変わらぬアジア(3)民主化を拒否する国々―中国、動き出したミャンマー
14 深化するアジアの国際関係
15 まとめ

授業方法

講義形式を中心とする。レジュメを用意する。テーマによっては、視聴覚機器も活用する。毎回、授業の最後に学生の理解度、興味、関心事を書いていただき、授業内容に反映させていきたい。途中で、ミニレポートの提出を求める。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
出席率80%の上、ミニレポート及び学期末試験で総合判断する。試験は論述形式。ミニレポートの提出をしない者は単位を放棄したものと見なす。

教科書

教科書は、特に指定せず。適宜、参考資料を紹介する。