経済政策
日本の経済政策を評価するための経済政策の基礎理論

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
岩田 規久男 教授 4 2~4 通年 2

授業の目的・内容

実際に、日本で採用されてきた、あるいは、採用されている、もしくは採用されようとしている経済政策を、経済学を応用して、効率性と公平性の基準から評価できる能力を養う。

授業計画

経済政策の基礎理論1
経済政策の基礎理論2
競争市場と政府介入1
競争市場と政府介入2
公益事業と競争政策1
公益事業と競争政策2
外部性と公共財の供給1
外部性と公共財の供給2
情報の経済学と経済政策1
10 情報の経済学と経済政策2
11 成長政策の理論と課題1
12 成長政策の理論と課題2
13 安定化政策の基礎理論と財政金融政策1
14 安定化政策の基礎理論と財政金融政策2
15 インフレーション・デフレーションと失業1・まとめ
16 インフレーション・デフレーションと失業2
17 安定化政策の現代的課題1
18 安定化政策の現代的課題2
19 所得再分配の基礎理論1
20 所得再分配の基礎理論2
21 税制の効率性と公平性1
22 税制の効率性と公平性2
23 年金と医療政策1
24 年金と医療政策2
25 日本経済の失われた20年の原因-供給サイド説
26 日本経済の失われた20年の原因-需要サイド=デフレ説
27 日本経済再生のために経済政策1-デフレからの脱却のメカニズム
28 日本経済再生のための経済政策2-日本銀行の改革と金融政策のレジーム
29 日本経済再生のための経済政策3-構造改革と成長政策
30 日本経済再生のための経済政策4-財政と社会保障の一体改革・まとめ

授業方法

教科書を用いて講義するが、500頁以上あるため、1回の講義あたり平均20頁からそれ以上の速さで進む。講義では、教科書の全てを説明している余裕は無く、教科書の概要とその時々の経済政策の話題が中心になるので、受講者には予習とそれを踏まえた授業時間中の質問によって理解を深めることが要求される。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
年数回課せられるレポートを提出しなかった学生は期末試験を受験する資格はない。

教科書

岩田規久男・飯田泰之ゼミナール経済政策入門第1版、日本経済新聞社2006
教科書を持っていることを前提に講義するため、図表等は板書しないので、注意すること。

参考文献

岩田規久男金融危機の経済学第1版、東洋経済新報社2009
岩田規久男世界同時不況第1版、筑摩書房2009
岩田規久男小さな政府を問いなおす筑摩書房2006
岩田規久男デフレと超円高講談社2011
岩田規久男ユーロ危機と超円高恐慌日本経済新聞出版社2011

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

日本の経済政策に本当に興味を持って、授業に毎回予習した上で出席し、授業時間中によく質問し、かつよく勉強すること。授業に出席せずに、単位をとることはほとんど不可能である。