公共経済学(上級Ⅰ)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
三井 清 教授 2 3~4 第1学期 4

授業の目的・内容

本講義は公共プロジェクトの評価手法である費用・便益分析の基礎的な理論と実践に関して概観することを目的としている。

授業計画

費用便益分析(Cost-Benefit Analysis or CBA)への入門
CBAの基礎1:消費者余剰と補償変分・等価変分
CBAの基礎2:仮説的補償原理とマスグレイブ主義政策論
CBAの基礎3:プロジェクトの採否基準
プライマリー・マーケットにおけるCBA
セカンダリー・マーケットにおけるCBA
不確実性の処理(期待値、感度分析、情報の価値)
顕示選好法1:市場類似法
顕示選好法2:トラベルコスト法と環境質改善の便益評価
10 顕示選好法3:ヘドニック価格法と過大評価定理
11 顕示選好法4:仮想評価法(CVM)
12 費用便益分析のマニュアル:事例の紹介と検討1
13 費用便益分析のマニュアル:事例の紹介と検討2
14 公的資金の限界費用とランダム効用理論
15 まとめ

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
レポート

参考文献

Boardman, Anthony E. et al., Cost-Benefit Analysis, 2nd Edition, Prentice Hall, 2000