演習(2年生)
システム思考1

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田中 伸英 教授 2 2 第2学期 4

授業の目的・内容

経営に限らずこの半世紀でも世の中はとても複雑になってきている。我々の思考はこの複雑さについていけるのだろうか。「今日の解決が明日の問題を引き起こす」というフレーズがある。株主の配当要求にこたえて新製品開発に資金を回さないでいると、将来の売り上げ減少を引き起こす。ひいては配当すらできなくなってしまう。昔の冷蔵庫は冷媒にアンモニアを使用していたので火事になりやすかった。そこに無害無臭安価なフロンが登場して一気に広まったが、いまではオゾンを破壊する物質として使用禁止になっている。今日必要とされている思考は、目先の出来事を解決した時、影響を受けるものは何か、広く見通す方法である。たがいにいろいろな物事が影響し合っている構造をシステムと呼ぶ。我々はシステムを考えその動きをシミュレーションすることで将来の見通しを立てることができる。
この演習ではシステム思考とMIT(マサチューセッツ工科大学)で創始されたシステムダイナミックス、社会科学系の複雑なシステムの解析を行うシミュレーションツールを学んでゆく。これらの手法はビジネスだけでなく組織変革、気候変動、生理学など幅広く使用されている。情報システム科学Ⅰ, Ⅱより実践的な内容になる予定です。なお合わせてこれらの科目を履修するとよい。2年時はシステム思考関連の本を購読およびシミュレーションの初歩を学ぶ予定である。

授業計画

はじめに演習の目的や方法の説明。自己紹介などをおこなう。
システムダイナミックスについて
2章発表システムダイナミックスの実践
2章発表
4章発表ダイナミックなシステムの構造と挙動
4章発表
5章発表ループ図
5章発表
6章発表ストックとフロー
10 6章発表
11 シミュレーションプログラム練習
12
13
14
15 総合演習

授業方法

授業前の9月に3年生演習の合宿がある.これに参加すること.

成績評価の方法

出席およびレポート

教科書

J.D.スターマンシステム思考東洋経済2009
まとめて購入するので個人では買わないこと。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。