東洋史概説

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
菅野 恵美 講師 4 1~4 通年 4

授業の目的・内容

この授業では東アジアの状況を俯瞰しながら、中国の通史を中心に学ぶ。近年世界的に存在感を増している中国だが、歴史的に中国を舞台として展開してきた王朝・社会や文化的状況は、常に周辺地域に影響を与えてきた。中国の歴史を学ぶことは日本の歴史について考えるだけではなく、人類の歴史として現在の問題を考える上でも示唆に富む。中国の歴史を牽引してきたのはその担い手の多様性である。この授業では、中国の多様性と、それを包括する中国世界の形成過程を主軸として進めて行きたいと考えている。

授業計画

ガイダンス:中国世界からの影響
初期王朝の形成――文明の指標、青銅器・都市
周王朝――中華の原型の形成
春秋戦国時代――中国の一大変革期
戦国時代の新秩序と諸国の富国強兵運動
秦の台頭と始皇帝の天下統一
領域国家の鍵―文書行政・漢字・律令・官吏
漢帝国の成立
前漢武帝の時代
10 漢王朝の復興と古典世界の確立――後漢
11 三国時代と東アジアとの交流
12 古典世界の分裂――魏晋南北朝時代
13 鮮卑族の台頭と帝国の統合――北魏から隋・唐へ
14 中国の再統合――隋唐帝国
15 唐の国内統治と国際関係
16 唐・宋間の一大変革
17 宋の政治と経済改革
18 ユーラシアの動向と中国王朝――遼・金
19 ユーラシア世界の中の中国――元
20 大運河と南北交流の緊密化
21 銀の還流
22 東アジア交易と中国王朝の盛衰――明から清へ

授業方法

授業ではプリントを配布して講義を進める。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
毎回授業の最後に、出席カードの裏に感想・疑問などを書き提出してもらう。

参考文献

授業時に指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。