東洋史特殊講義
植民地期カンボジア研究

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
北川 香子 講師 2 2~4 第1学期 4

授業の目的・内容

カンボジアは1863年にフランスの保護国となり、以来1世紀弱の「植民地期」を経験した。しかしながら「植民地期カンボジア研究」では、地域の歴史としての「カンボジア史」とは別に、この時期に発生した事象のみを分離して取り扱おうとし、そのために作為的に設定された「前植民地期の状況」を無批判に継承してきた。この授業では、そういった植民地期カンボジア研究のあり方を批判的に分析し、前植民地期から現在まで連続した地域史のなかでの植民地期カンボジア史の可能性を考察する。

授業計画

はじめに
カンボジアの地理的環境
カンボジア史概説
植民地期カンボジア研究の主題1:アンコール
植民地期カンボジア研究の主題2:仏教
前植民地期の領域形成-水のカンボジアと陸のカンボジア
「歴史」の記憶-アン・ドゥオン王の時代
交通路網の再編
首都プノム・ペンの形成
10 地方都市の誕生
11 公教育制度の導入
12 村落文書の世界1
13 村落文書の世界2
14 まとめ
15 予備日

授業方法

講義形式で行います。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
受講人数により、学期末試験かレポートかのいずれかを決定します。