日本文学講義ⅠA
『源氏物語』をどう読むか

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
吉村 研一 講師 4 1 通年 4

授業の目的・内容

『源氏物語』は、話し言葉を基盤にして、ストーリーを口頭で聞き手に「語る」という形態を取ってはいる。しかしながら、実際には書かれた文字が読まれることを意識して創作されている。そしてそれゆえに、詳細に言葉を書き分けることによって、物語内の一つ一つの事柄や登場人物一人一人の心情を描き出そうという試みがなされている。
本授業では、物語内のいくつかの重要な言葉を取り上げて、その一語一語を丁寧に読み解き、その書き分けられた言葉の違いについて分析する。そしてその分析に基づいて、『源氏物語』をどう読んでいくのかを皆で考えていく。

授業計画

ガイダンス
「笑い」を表現する言葉
「かをる」と「にほふ」
10
11
12 「かろがろし」と「あはあはし」
13
14
15 第1学期講義のまとめ
16 「泣き」を表現する言葉
17
18
19
20
21
22 「罪」について
23
24
25 「おそろし」と「おほけなし」
26
27 「恥」について
28
29
30 第2学期講義のまとめ

授業方法

講義形式。毎回プリントを使って授業を進める。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
3分の2以上の出席を前提とします。

その他

他学科生の履修不可