● 文学・文化コース ゼミナール(2)
―ドイツロマン派―
担 当 者
単 位 数
配当年次
学 期
曜 日
時 限
小林 和貴子 准教授
2
3~4
第2学期
水
2
普段私たちが抱く「芸術」や「芸術家」のイメージやそれらをめぐる考え方(例えば独創性に富む作品に価値を置く考え方)は、昔から存在するものではなく、18世紀終わりごろから19世紀前半にかけてヨーロッパは主にドイツで定着していったものである。この授業では、今日の文化を理解するうえでも重要なこの時代のドイツ語圏文化について理解を深めていく。特にロマン派に着目し、主に文学、絵画、音楽で起こったこの芸術運動について、それが当時の社会状況とどのように関連していたかについて考えていく。
E.T.A.ホフマンの短編小説『砂男』(1817年)を題材にして、以下のテーマを取り上げる予定である。1)幻想と狂気、2)人間と機械、3)音楽と文学、4)経験と幻覚、5)愛のかたち、6)男女の性差の制度化、7)理性と感性、8)大学と学問
授業はE.T.A.Hoffmann: Der Sandmann (1817)の精読と、各テーマについての受講者の発表の二部構成にして進める。
学期末レポート
成績には、授業への参加態度(出席、積極的な発言、課題提出など)も含める。
授業時に指示する。
授業時に指示する。
第1回目の授業に必ず出席のこと。
このコースゼミ(2)は(1)と合わせて通年履修すること。