現代地域事情コース ゼミナール(6)
日独のイメージ比較

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
渡辺 学 教授 2 3~4 第2学期 1

授業の目的・内容

つねにドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)の時事問題、現代事情に注意を払い、比較文化論的視野を考慮しながら、今年度は、日本とドイツ(広義)がそれぞれの共同体においてどう表象されているのかを調べる。たとえば日本経験のない多くのドイツ人にとって日本のイメージは、テレビ・映像などのメディアによって作られているようだ。その逆もまたしかりであろう。とっかかりとして、担当教員がドイツ語のなかの日本語、日本語のなかのドイツ語という借用語・外来語をいくつか拾って概説する。ついで、徐々に受講者中心に食文化、映像・アニメ、音楽、モード・ファッションというテーマ群のなかに映じた日独像を調査分析してもらう。一見グローバル化した世界のなかで、さまざまな文化事象に自文化(自分の言語文化)のバイアスがいかに強く見られるかを追体験することがゼミの目標のひとつとなる。担当教員の昨年度の在独経験に基づくコメントを随時授業に織り交ぜていくつもりである。

授業計画

導入
借用語・外来語から
日独の食文化
日独の音楽事情
日独の映像・アニメ・マンガ
10
11 日独のモード・ファッション
12
13
14 授業のまとめ
15 自主研究

授業方法

担当教員の概説的導入・問題提起を手がかりとし、順次履修者の口頭発表と質疑応答を中心に進めるようにする。

成績評価の方法

学期末にレポートを課す
授業への出席・参加度、発表、学期末レポートを総合して評価する。

教科書

とくに指定せず、プリントを配布する。

参考文献

開講時に、また授業の都度詳しく指示するが、さしあたり日本語のもので比較的入手しやすい書籍(テーマ全体を考えるうえでの基本ともなる、「若者文化」に関するもの)を挙げておく。
児美川孝一郎『若者とアイデンティティ』(法政大学出版局)2006;堀井憲一郎『若者殺しの時代』(講談社)2006;鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』(講談社)2005;成実弘至『20世紀ファッションの文化史』(河出書房新社)2007;K.バリッジ『個のアイデンティティ』(世界思想社)1997

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

詳細な解説を行う、第1回目の授業に必ず出席のこと。上記文献のいずれかをあらかじめ読み、自分なりに問題点を整理しておくことが望ましい。また、日頃から新聞に欠かさず目を通し、激動する現代社会の「いま」を把握する習慣を養うこと。現代地域事情コースゼミナール(6)を履修する学生は、現代地域事情コースゼミナール(5)と合わせて通年で履修せねばならない。