フランス語圏文化演習(広域文化)A
フランスBDおよびその周辺文化

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中条 省平 教授 4 3~4 通年 2

授業の目的・内容

フランスではいわゆるマンガを bande dessinée(描かれた帯の意)、略してBDと呼ぶ。BDに限らず、マンガ芸術は100年程度の歴史しか持たず、それゆえ、メディアとしての表現上の特性および歴史的発展過程に関する学問的基盤が打ち立てられていないのが現状である。だが、そんな状況のなかで、日本のマンガとは様々な点で異なったフランスのBDの特色を研究し、この分野での様々な理論的考察の試みを紹介し、原理的・史的アプローチを随所でおこないながら、具体的に作品も読んでいきたい。
とくに注意してもらいたいのは、BD研究とはいえ、授業の主体はかなり高度なフランス語を読み解く演習なので、フランス語が得意ではない学生の履修には向かない。

授業計画

作家の紹介および作品の内容概説
アトランダムにあてた学生による担当箇所の読解・発表
教師の解説
質疑応答
一定のテーマに基づくレポートもしくは翻訳の提出
その後は以上の1〜5のサイクルを繰り返す
第1学期はフランス語の文献(邦訳なし)を用いて概論をおこない、第2学期は実作の読解に入る。

授業方法

上記に同じ。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する

教科書

教室で指示する。

参考文献

Moliterni, Mellot & Denni : Les Aventures de la BD (Gallimard)

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

演習なので希望者が多すぎる場合はフランス語の実力を測るテストをおこなう。