社会心理学ゼミナールB
社会心理学の論文講読

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
伊藤 忠弘 准教授 4 3~4 通年 5

授業の目的・内容

社会心理学の実証的な研究論文の読み方を習得することを目指す。邦文、英文を問わず、できるだけ数多くの論文に触れ、論文の文体や構成、図表の見方、統計的検定の読み取り方に慣れる。特に論文を批判的に読む態度を身につけることによって、自分の関心がある領域で先行研究を踏まえた上での新たな仮説や研究テーマを導出するテクニックをマスターしたい。また論文を通して社会心理学の研究法の基本的方法論や研究のロジックも学ぶ。英文論文への抵抗をなくすことも副次的な目的である。最後に心理学の研究や概念が、人間理解や現実の問題解決へ有効かどうかという大きな問題についても考えてみたい。

授業計画

まず最初に社会心理学の特定のテーマに関連する翻訳本の輪読を行う。現在考えているのは「幸福感(well-being)」についてであるが、最終的に初回授業時に相談の上決定する。その後、翻訳本で提起されている問題や行われている研究の方法論的問題点について、そこで引用されている実証論文にあたりながら議論する。最低でも各学期1回ずつ実証論文を担当し報告する。報告者以外も予習を必須とする。なお夏休みには合宿を行う予定である。

授業方法

原則として担当者がレジュメを作成した上で報告するという形式で行う。担当者以外も事前に発表論文の予習を必須とする。発表の仕方、予習の仕方については授業時に説明する。

成績評価の方法

平常点
毎回の出席を基本とする。担当論文の発表、授業中に課す簡単なレポート、討論への参加により総合的に判断する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。