高分子化学

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
大山 秀子 講師 2 3 第2学期 1

授業の目的・内容

高分子は金属、セラミックスと並び、日常生活に最も関わりの深い物質であり、工業的にも重要な材料である。さらに、植物に含まれるセルロースやデンプンなどの多糖類はもちろんのこと、私達の体の主要成分である蛋白質や核酸も高分子の一つである。本講義では「高分子」についての基礎知識を習得し、構造と物性の関連性についての理解を深める。

授業計画

高分子の定義と分類
高分子の構造
逐次重合(重縮合、重付加)
高分子反応における速度論
連鎖重合(付加重合、開環重合)
高分子合成における構造制御(リビング重合、交互共重合、配位重合)
高分子系の反応(架橋反応、高分子/低分子反応、高分子/高分子反応、酵素反応)
孤立高分子の形態(自由連結鎖、自由回転鎖、束縛回転鎖、慣性半径、末端間距離)
高分子溶液・混合系における熱力学(Flory-Huggins理論)
10 高分子固体、液晶(ガラス転移点、融点、結晶化)
11 力学的性質
12 機能性高分子(耐熱性、導電性、分離膜)
13 天然高分子と生体高分子
14 最新の研究トピックスから(バイオマス由来樹脂・複合材料)
15 まとめ

授業方法

パワーポイント中心の授業。

成績評価の方法

授業内テスト、出席率を含む平常点(60%)+学期末レポート(40%)による評価

教科書

特に指定しない。適宜、プリントを配布する。