線形代数Ⅰ 数1年
行列と行列式

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
赤尾 和男 教授 2 1 第1学期 2

授業の目的・内容

線形代数学は、数学のあらゆる分野に現れ応用される基礎的な理論であり、微分積分学と同様、数学科の学生が『常識』として確実に身につけておくべきものである。本講義および「線形代数Ⅱ」はその入門である。「Ⅱ」で展開する抽象的なベクトル空間論の準備として、「Ⅰ」では、数ベクトルと行列、連立1次方程式の解法、および行列式の理論を学び、それらに関する演算に習熟することを主な目標とする。

授業計画

行列、ベクトルの導入、行列の演算
行列の積とその性質
行列の基本変形と標準形
行列の階数、連立1次方程式
連立1次方程式の一般的解法
正則性、逆行列
基本変形による逆行列の計算
置換
行列式の定義
10 行列式の性質
11 余因子と行列式の展開
12 クラーメルの公式
13 多重線形性と交代性による行列式の特徴づけ
14 特別な形の行列式
15 まとめと理解度の確認
細かい内容については、必ずしも上記の順序で進むとは限らない。

授業方法

講義形式

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
中間試験を実施することがある。数学科の学生については演習と併せて綜合的に評価する。

教科書

三宅敏恒線形代数学 - 初歩からジョルダン標準形へ培風館2008

参考文献

講義中、適宜指示する。