政策評価演習
政策評価に関するリテラシーの向上

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
塚本 壽雄 講師 2 M 第1学期 5

授業の目的・内容

わが国における「制度」及びその「実践」としての政策評価の現状を把握・分析し、改善の方向を探る。入門レベルの者についてはその理解の向上を、問題意識のある者については疑念の解消や思考の深化をもたらすことを目標とする。

授業計画

イントロダクション
政策評価の登場と展開(国を中心として)(1)
政策評価の登場と展開(国を中心として)(2)―行政の刷新の起こり方―
政策の「意図」を知る―「参加型計画手法」を通じて―
政策評価の基本:ロジックモデルと指標・評価基準
政策評価の基本的アプローチ:(1)有効性の評価と因果関係
政策評価の基本的アプローチ:(2)効率性の評価
政策評価の基本的アプローチ:(3)達成度の評価
評価アプローチのかんどころはおさえられているか(1)(ケーススタディ:府省の政策評価)
10 評価アプローチのかんどころはおさえられているか(2)(ケーススタディ:自治体の政策評価)
11 事業仕分けと政策評価制度
12 政策評価がもたらす利益とその前提条件
13 政策評価と国民
14 政策評価制度の課題
15 授業のまとめ
授業内容は標準的なものとして想定したものを掲げた。実際には、受講者の関心や問題意識を順次把握し、その結果必要があると認めた場合には弾力的に組み替え等を行う。

授業方法

講義を中心とする。講義中の質問を歓迎する。

成績評価の方法

期末課題レポート

教科書

教科書は用いない。授業の都度、レジュメ及び資料を配布して行う。

参考文献

古川俊一・北大路信郷新版公共部門評価の理論と実際日本加除出版2004
龍慶昭・佐々木亮「政策評価」の理論と技法(増補改訂版)多賀出版2004
三好皓一評価論を学ぶ人のために世界思想社2008
山谷清志公共部門の評価と管理晃洋書房2010
山谷清志政策評価の実践とその課題:アカウンタビリティのジレンマ萌書房2006
時間のある者は、学期開始前あるいは開始後の早いうちに『新版公共部門評価の理論と実際』の第1部(理論編)に目を通しておくとよい。

その他

塚本は早稲田大学公共経営大学院教授として、政策評価論、現代行政論等を講じている。前職は国家公務員であり、33年の勤務歴を有している。
塚本の連絡先はEメール:htsuka@waseda.jpが確実である。
授業内容に関する質問等あれば、学期開始前であっても気軽にメールしてもらいたい。