○※企業論特殊研究Ⅰ(学部:経営学特殊講義(コーポレート・ガバナンスの経済分析))

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小山 明宏 教授 4 D/M 第1学期週2回
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授業の目的・内容

コーポレート・ガバナンスに関する経営学的な議論は、一時に比べて下火だが、それは、この問題が重要ではない、あるいはすでに解決されている、などということを意味するものではない。現在では、アングロサクソン型、ドイツ型、日本型の、それぞれコーポレート・ガバナンス・システムが代表的とされるが、この授業では、それらを経済学的に比較することを目的としている。ただし、そのために、このテーマでの新制度派経済学のフレームワークによる分析の勉強も、行うことにしている。すなわち、エージェンシー理論を中心に、モデル分析の勉強も計画している。

授業計画

全体の展望
コーポレート・ガバナンスとは何か
コーポレート・ガバナンスの国際比較-入門
コーポレート・ガバナンスの国際比較-応用
新制度派経済学-入門
新制度派経済学-応用
エージェンシー理論-入門
エージェンシー理論-応用
コーポレート・ガバナンス規範について-入門
10 コーポレート・ガバナンス規範について-応用
11 ドイツ・コーポレート・ガバナンス規範-入門
12 ドイツ・コーポレート・ガバナンス規範-応用
13 我が国のトップ・マネジメント組織-入門
14 我が国のトップ・マネジメント組織-応用
15 我が国の企業に関する事例-入門
16 我が国の企業に関する事例-応用
17 ドイツの株式会社とトップ・マネジメント組織-入門
18 ドイツの株式会社とトップ・マネジメント組織-応用
19 ドイツの共同決定制度-入門
20 ドイツの共同決定制度-応用
21 ドイツの企業に関する事例-入門
22 ドイツの企業に関する事例-応用
23 望ましいコーポレート・ガバナンス・システムとは何か-入門
24 望ましいコーポレート・ガバナンス・システムとは何か-応用
25 良いコーポレート・ガバナンス・システムと企業業績-入門
26 良いコーポレート・ガバナンス・システムと企業業績-応用
27 事例研究-日本企業
28 事例研究-ドイツ企業
29 事例研究-アメリカ企業
30 事例研究-まとめ
コーポレート・ガバナンスの詳細な研究に関しては、英語文献、ドイツ語文献の参照が不可欠となるが、それらについては、受講者に読ませるのではなく、原文を配布しつつ、担当者が説明する、という形で、平成23年度は良い成果を得ることができたので、平成24年度もこのかたちをとろうと思っている。

授業方法

講義要綱に従って、講義を行う。参加者は常に問題意識を持ち、講義内容に関する議論に参加できるように。前述の通り、コーポレート・ガバナンスの詳細な研究に関しては、英語文献、ドイツ語文献の参照が不可欠となるが、それらについては、受講者に読ませるのではなく、原文を配布しつつ、担当者が説明する。なお、この科目は通年科目(第1学期週2回)である。誤解のないように。

成績評価の方法

平常点とレポート
学期中と学期末のレポートによる。

教科書

小山 明宏コーポレート・ガバナンスの日独比較 白桃書房2008年、ISBN:9784561264811

参考文献

アーノルド ピコー、エゴン フランク、ヘルムート ディートル新制度派経済学による組織入門―市場・組織・組織間関係へのアプローチ白桃書房2007年、ISBN:9784561264613
小山 明宏経営財務論[新訂第三版] 創成社2011年、ISBN:9784794423597

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

講義の途中での参加学生とのコミュニケーションを重視したいと思っている。間違っていても、ともかく発言することが大切で、これをプラス点にカウントしている。