経営情報特殊研究Ⅱ

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田中 伸英 教授 2 D/M 第2学期 2

授業の目的・内容

社会現象をシステムとしてとらえ、その数量的な分析を行うためのモデリングとシミュレーションの方法を学ぶ。社会科学における問題は数量的に取り扱いにくいものが多いがシミュレーションを用いて定量的な分析方法を具体的に学ぶ。最初に人口問題、在庫問題、広告戦略など経営や社会科学で研究された典型的な問題を例にしてシステム分析の基本を実習により身につける。具体的には問題をシステムとしてとらえ、その因果関係を調べてモデルを構築する(数量化)。そのモデルの適合性を調べるためにシステムダイナミックスの手法でシミュレーションを行い、現実と対比する。さらにいろいろな条件下でのモデルの振る舞いを分析して問題を深く理解していく。数学的知識は必要ないが論理的な思考が強く要求される。近年注目されているシステム思考(system thinking)にもふれる予定である。後半では各自問題をきめて実際に学んだ方法を応用する。

授業計画

システム入門1
システム入門2
単純な構造1:正のフィードバック
ステラ入門1:シミュレーションソフト
単純な構造2:負のフィードバック
ステラ入門2:シミュレーションソフト
単純な構造3:S字型成長モデル
因果図とパイプライン図
社会モデルと定性的分析
10 市場の分析1
11 市場の分析2
12 物流の分析1
13 物流の分析2
14 社会科学への応用1
15 社会科学への応用2・まとめ

成績評価の方法

レポート

参考文献

バージニア・アンダーソン、ローレン・ジョンソンシステム・シンキング日本能率協会マネジメントセンター2001
ダニエル・キム、バージニア・アンダーソンシステム・シンキングトレーニングブック日本能率協会マネジメントセンター2002