民事法総合演習2

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
長沢 美智子 教授 2 2~3 第2学期 4

授業の目的・内容

清算型法的倒産手続である破産法について、基礎的・基本的な構造を理解し、実体法と手続法の交錯に留意しつつ、実務での運用、判例の分析等を通して、倒産時における集団的権利処理と公平・平等の理念の実現、清算価値保障原則の考え方等を学ぶことを目的とする。

授業計画

本授業の趣旨・目的、および、授業進行についての説明
倒産処理法全般(清算型と再建型の違い)
破産法全体の構造と流れ、破産手続開始の申立(法人を中心として)、保全処分等、破産開始決定とその効果、破産手続の機関・破産管財人の職務と権限
破産手続開始の申立(個人を中心として)、同時廃止、自由財産の拡張、免責、非免責債権
破産財団の管理・換価
破産債権及びその届出・調査・確定
財団債権・取戻権
別除権(1)破産法における取扱い
別除権(2)不動産の売却等
契約関係の処理(1)
10 契約関係の処理(2)
11 相殺権
12 否認権(1)
13 否認権(2)
14 配当
15 手続移行、本授業のまとめ

授業方法

講義を中心としつつ、質疑応答の方法で進める。教員が学生を指名して答えてもらう方式も併用する。授業内容に関連する問題を適時予め配付し予習に役立てるようにする。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):90%
授業に対する貢献度:10%

教科書

山本和彦・中西正・笠井正俊・沖野眞己・水元宏典倒産法概説第2版、弘文堂2010
授業時に説明を加えます。

参考文献

全国倒産ネットワーク編論点解説新破産法(上)(下)版、金融財政事情研究会2005
破産・民事再生の実務 上・中版、金融財政事情研究会2008
伊藤眞破産法・民事再生法(第2版)有斐閣2009
山本和彦倒産処理法入門第3版、有斐閣2008
竹下守夫・上原敏夫・園尾隆司・深山卓也小川秀樹・多比羅誠大コンメンタール破産法青林書院2007
伊藤眞・岡正晶・田原睦夫・林道晴・松下淳一・森宏司条解破産法版、弘文堂2010
授業時に説明を加えます。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。