● 環境法１
―環境法総論―

環境法の生成の歴史・環境法の基本原則、基本的な環境法令の構造などについて概説する。
環境法は多様な法分野と関連するが、環境法１は、環境問題を横断的に捉えた場合の法と政策の基本的特徴を取り扱う。

１	オリエンテーション、本講義の趣旨・目的、授業方法、成績評価の方法
２	環境法の歴史１
３	環境法の歴史２
４	環境法の基本原則１　予防原則等
５	環境法の基本原則２　汚染者負担原則
６	環境法の基本原則３　環境権と環境配慮義務
７	環境保護の手法１　総説
８	環境保護の手法２　経済的手法
９	環境保護の手法３　情報的手法等
10	環境基本法
11	環境基本計画
12	環境影響評価法
13	環境行政組織
14	公害紛争処理制度
15	まとめ　全体について質疑と応答

環境法１は、総論的部分であるので、歴史・原則・制度など抽象的な話がどうしても多くなるが、できる限り具体的事例に即して説明してゆくことを心がけたい。

配布するレジュメに基づいたオーソドックスな講義形式を基本とするが、毎回、数名の学生を指名して質疑応答を行う。

第2学期（学年末試験）：80％

授業に対する貢献度：20％

大塚直『環境法』第3版、有斐閣、2010年
淡路、大塚、北村編『環境法判例百選』第2版、有斐閣、2011年

南・大久保『要説環境法』第4版、有斐閣、2009年
大塚・北村編『環境法ケースブック』第2版、有斐閣、2009年
阿部・淡路編『環境法』第4版、有斐閣、2011年

第1回目の授業に必ず出席のこと。

環境法は、憲法、行政法、民法、刑法、国際法などの多様な法分野に及ぶ法であるが、行政法との関係が最も深いのではないか。そこで、２年次で行政法をしっかりマスターした後の３年次で受講することが望ましい。３年次で履修することで、２年次で獲得した行政法の知識を再確認することもできよう。