※西洋美術史特殊研究
戦後アメリカ美術の展開とモダニズム

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田中 正之 講師 4 2~4 通年 2

授業の目的・内容

20世紀後半のアメリカ美術を中心に、その歴史的展開を理解するとともに、美術におけるモダニズムとモダニズム批判(ポスト・モダニズム)の問題についても理解を深める。

授業計画

イントロダクション:戦後アメリカ美術の展開とモダニズムとモダニズム批判
モダニズムと抽象美術(1)抽象美術の成立(カンディンスキー、マレーヴィチなど)
モダニズムと抽象美術(2)抽象美術の成熟(モンドリアンなど)
抽象美術の歴史化(1):ニューヨーク近代美術館とアルフレッド・バー
抽象美術の歴史化(2):アルフレッド・バーの目的論点発展史観
抽象美術の歴史化(3):クレメント・グリンバーグ「さらに新たなるラオコーンに向かって」
抽象美術の歴史化(4)クレメント・グリンバーグ「モダニズムの絵画」
抽象美術の歴史化(5)クレメント・グリンバーグのモダニズム(まとめ)
グリンバーグによるポロック理解の展開
10 グリンバーグによるポロック論の変容
11 マイケル・フリードのポロック論
12 ジャクソン・ポロックと視覚性の問題
13 ハロルド・ローゼンバーグとアクション・ペインティング
14 ジャクソン・ポロックと身体性の問題
15 理解度の確認
16 抽象美術における主題の問題
17 ジャクソン・ポロックにおける主題の問題
18 アド・ラインハートとモノクロームの問題
19 フランク・ステラと物体性の問題
20 カラー・フィールド・ペインティング:モーリス・ルイス、ケネス・ノーランドなど
21 ミニマリズム:ドナルド・ジャッド、ロバート・モリスなど
22 反復性の問題(1):ミニマリズム、ロバート・マザーウェルなど
23 反復性の問題(2):ポップ・アート
24 マイケル・フリードの「芸術と客体性」
25 モダニズム批判(1):アラン・カプローとハプニング
26 モダニズム批判(2):ロバート・モリスのアンチ・フォーム
27 モダニズム批判(3):レオ・スタインバーグの「他の基準」
28 ロバート・ラウシェンバーグとジャスパー・ジョーンズ
29 理解度の確認
30 自主研究

成績評価の方法

レポート

参考文献

参考文献は授業中に適宜紹介する。