※表象文化制度論演習
戯曲の構造分析

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
松井 憲太郎 講師 4 2~4 通年 5

授業の目的・内容

この演習では〈演劇/劇場〉で使われる、作品創造のための理論(ドラマトゥルギー)の“初歩”を学んでいき、それをもとに戯曲の構造分析を行っていく。こうしたドラマトゥルギーに関する理論や分析の手法は、ドイツの劇場では「ドラマトゥルク」と呼ばれる文芸部員的な仕事を担うスタッフが、上演作品(レパートリー)を編成し、また演出家の作品創造をサポートしていく際に活用するものである。
●第1学期では、西洋演劇のドラマトゥルギー理論、およびそれぞれの理論が対象とした戯曲を1作選んで受講生とともに読解する。
扱う理論と戯曲は、①アリストテレスの悲劇理論とソポクレスの戯曲、②フランス古典主義演劇の理論とラシーヌの戯曲、③19世紀末の市民劇のドラマ理論とイプセンの戯曲である。
●第2学期では、日本の近現代劇に対象を絞り、日本の劇作家の戯曲を受講生それぞれが講読し、それらのドラマトゥルギーや上演形態を分析しながら演劇論的な意味を多角的に読み解いていく。
●第2学期末には、受講生はあらためてそれぞれの課題となる戯曲を選んで、戯曲の構造分析をレポートにまとめる。

授業計画

西洋と日本の作劇史の概論
レパートリーシステムとドラマトゥルク
ギリシア悲劇①
ギリシア悲劇②
ギリシア悲劇③
ギリシア悲劇④
フランス古典主義演劇①
フランス古典主義演劇②
フランス古典主義演劇③
10 フランス古典主義演劇④
11 近代ドラマ①
12 近代ドラマ②
13 近代ドラマ③
14 まとめ
15 自主研究
16 日本の近現代戯曲講読
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29 まとめ
30 自主研究

授業方法

第1学期の演習では、授業ごとに講師が指定した書籍等の資料をもとに演習形式で進めます。
第2学期では、受講生自身が選定した戯曲を素材にして演習を進めます。

成績評価の方法

学年末提出のレポートによる。

その他

ドラマの構造分析は、演劇以外の映画、アニメ、文学、哲学等、さまざまな人文科学系諸理論を用いて行うことが可能です。演劇以外の他分野を専攻する受講生も歓迎します。