特殊講義(比較法2)
比較をして、世界を知り、自分を知る

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
能見 善久 教授
姜 雪蓮 講師
2 2~4 第2学期 4

授業の目的・内容

比較法1では、比較法という考え方・方法論についての基礎理論を学ことに重点があった。比較法2では、比較対象を広げて、法を支える「教育」「裁判制度」「文化」についても比較する。こうして、比較法についての一層深い理解に到達する。また、比較を通じて、自己を知る。

授業計画

法曹教育(その1):日本の大学教育と法曹ーーー明治維新から現在まで
法曹教育(その2):ヨーロッパの大学とアメリカのロー・スクール教育
裁判制度(その1):判決スタイルの比較=日本の裁判所が自分の判決を解説するのはなぜか?
裁判制度(その2):陪審制度、参審制度など「素人」の参加の意味
不法行為制度の比較(その1):隣人訴訟(「汝、隣人を訴えるなかれ」は正しいか?)
不法行為制度の比較(その2):集団訴訟
不法行為制度の比較(その3):「損害賠償」は懲罰か? 裁判で負けたら謝罪すべきか?
相続制度の比較(その1):相続の根拠=相続は相続人の「権利」か?
相続制度の比較(その2):信託の連続受益者制度は、相続秩序を破壊するか?
10 相続制度の比較(その3):単独相続と分割相続
11 多文化主義と法のあり方(その1):アメリカ・ヨーロッパの現状
12 多文化主義と法のあり方(その2):アジア(中国・インドネシア・シンガポール)の多文化主義と法の現状
13 多文化主義と法のあり方(その3):日本の実情(小樽温泉事件を手がかりに)
14 授業のまとめ
15 予備日

授業方法

http://www7a.biglobe.ne.jp/~ynomi/に掲載するレジメ・資料をダウンロードして授業にのぞむ。

成績評価の方法

学年末にレポートを提出
学期中に出欠を確認することがあり、その出欠確認において3回以上欠席した場合は、レポート提出の資格を失う。ただし、事前に、合理的理由とともに出席できない旨を届け出た場合には、考慮する。

教科書

教科書は適当なものがないので、適宜、資料の形で配布する

参考文献

文研リストを作成して授業中に配布する