特別演習
プレゼンテーション

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
藤﨑 実 講師 2 2~4 第1学期 5

授業の目的・内容

「プレゼンテーション」いわゆる「プレゼン」は、一般に「提案・説得の技術」と言われ、今やビジネスの現場では規模の大小を問わず重要なスキルである。しかも近年はビジネスの現場だけでなく、社会生活を普通に営む上でもプレゼンが重視される時代になっている。しかし、今の日本の社会では学生時代にプレゼンについて考え、学ぶ機会がほとんどないのが現状ではないだろうか。もちろんプレゼンを上達させるには、経験の蓄積とスキルの習得が必要である。だがその前にもっと大切なのは、プレゼンテーションというものの「考え方を知る」ことである。「考え方」さえ身につければ、あとの応用や、将来に渡っての発展もできると考える。そこで本授業では、①知識の習得(プレゼンの本質を知る)、②習慣の習得(プレゼンの意識を持つ)に重点を置き、③技能の習得(プレゼンができるようになる)を目指す。
また、本授業では上記の「授業の目的」を踏まえた上で、「プレゼンテーション」を、「伝えること」=「コミュニケーション」と、ある意味、概念を拡張させて捉える。これは話を大きくするというより、むしろ反対にプレゼンを身近に捉える考え方であり、現代社会で現実的に求められているプレゼンのニーズを重視したいからである。例えば、就職試験の面接も自分を伝えるためのプレゼンであり、サークルのポスター制作も勧誘のためのプレゼンであり、新製品の発表会や記者会見もプレゼンだと考えることができる。こういった視点からも、学びを深めることを目指す。

授業計画

オリエンテーション 
ープレゼンの重要性と多様性。(プレゼンは経験とスキルです。誰でもうまくなれます)
プレゼンテーションとは。
ービジネスにおけるプレゼン。コミュニケーションとしてのプレゼン。
広告から学ぶプレゼンテーション。ー人のこころをつかむということ。
人に伝えるということ。ー伝えると、伝わるは違う。
人を動かすということ。ーひとは説得では動かない。
自分が話すということ。ー自分が考えた事を、自分の言葉で(相手に)話す。
コピーの大切さを学ぶ。ーキーワード、キャッチフレーズ、スローガン。
効果的なプレゼンのために①/演習の課題について①
効果的なプレゼンのために②/演習の課題について②
10 プレゼンテーション演習①
11 プレゼンテーション演習②
12 プレゼンテーション演習③
13 ゲスト講師による講演「私のプレゼンテーション」
14 コミュニケーションの時代。プレゼンテーションの時代①
15 総括
第1学期、第2学期を通しての授業となります。(第1学期/第2学期のみの受講はありません)

授業方法

講義、討論・議論、ゲストによる講演、履修者によるプレゼンの演習などをおこなう。
(1)内容理解のために学生にはできるだけ毎回の出席を求めます。(出席も成績評価の対象になります)
(2)授業は通常は講義中心だが、回によっては授業後半で発表や討論・議論への参加を求めます。
(3)討論・議論には、できるだけ積極的な参加、発言を求めます。(参加姿勢や発言は成績評価の対象になります)
(4)第1学期、第2学期で1度づつ、メインとなるプレゼンの演習があります。(プレゼン内容は成績評価の対象になります)
(5)適時(数回おこなう予定)、宿題としてレポートの提出があります。(レポートは成績評価の対象になります)
(6)適時、授業の終了時にリアクションペーパーの記入をしてもらいます。
※授業内容とスケジュールは目安です。ゲストスピーカーの予定や、履修する学生の状況、社会的なニュースや動向などを鑑みて、修正・変更する場合があります。その場合は、それがわかった時点で履修者に伝えます。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
成績評価は総合評価とする。
最終日に、レポートの試験をおこなう。
・出席点(30点)
・討論・議論での参加、発言(10点)
・演習としてのプレゼンテーション(10点)
・適時、提出を求めるレポート(20点)
・期末試験(レポート)(30点)

教科書

教科書は特にありません。必要な資料は適時配布します。また参考図書は適時紹介します。

参考文献

林 寧彦歴史を動かしたプレゼン』(新潮新書新潮社2010年、ISBN:9784106103650
ブルース・バートン(著)、小林保彦(翻訳)誰も知らない男 なぜイエスは世界一有名になったか日本経済新聞社2005年、ISBN:9784532164942
●「歴史を動かしたプレゼン」は、2012年9月にハングルに翻訳されて韓国の出版社からも出版されました。
大変興味深い内容で、プレゼンテーションの大切さも実感できる良書です。
●「誰も知らない男」も、大変刺激的な内容の良書です。

履修上の注意

履修者数制限あり。(30名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

第1学期、第2学期を通しての授業となります。