国際開発協力論Ⅱ
事例に即して理解を深める

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
西谷内 博美 講師 2 1~4 第2学期 2

授業の目的・内容

この講義は、一つの国際開発協力事例を軸に展開します。国際開発協力というものの複雑さや難しさを事例内在的に理解し、それを起点として国際開発協力をめぐるさまざまな論点、その論点をめぐる多様な理論や実践についての理解を深めることがねらいです。
「国際開発協力論I」が基礎的なことがらを網羅的に把握することを目的とするのに対して、「国際開発協力論II」はその基礎知識を事例に即して応用し、より深い理解につなげることを目的とします。扱う事例はインドの河川汚染問題に対する国際開発協力で、日本の円借款事業を中心的に用います。その他の事例も適宜援用します。

授業計画

ガイダンス:講義の内容と成績評価の方法など
事例の紹介:ガンジス川水系汚染問題
事例の紹介:世界からみた問題設定
事例の紹介:流域社会からみた問題設定
事例考察:介入論
事例考察:トイレをつくる
事例考察:下水道をつくる
事例考察:参加型開発
事例考察:開発対象の地域社会
10 一般論へ:開発政策の主導権
11 一般論へ:国際協力の政策と国内の開発政策
12 一般論へ:対外的アカウンタビリティ
13 一般論へ:社会配慮と自助努力
14 一般論へ:外部者の役割
15 理解度の確認
上記の授業計画は暫定的なもので、受講生の理解度や関心に応じて変更する場合があります。

授業方法

基本的に講義形式を採用しますが、可能であればグループ・ディスカッションや発表の機会を設けたいと思います。写真やビデオなどの視覚情報を用います。毎回、授業の最後に出席カード(授業の感想・質問、および次回のテーマに向けた質問への回答)を提出してもらい、次回以降の授業内容に反映させます。

成績評価の方法

出席カード(50%)、小論文(50%)

教科書

教科書の指定はありません。各自、参考文献にあたって理解を深めてください。

参考文献

参考文献は適宜紹介します。