現代日本の政治思想Ⅰ
明治日本の思想

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田頭 慎一郎 講師 2 1~4 第1学期 4

授業の目的・内容

本講は、現代日本を形づくった明治時代の日本を代表する思想家と政治家を通して、政治と人間との関係を思想史的に考えようとするものである。対象となるのは吉田松陰から北一輝に至るまでの徳川時代末期から明治の終わりにわたる。彼らの生涯とその時代背景の中で論じられた思想を通して、明治国家およびその時代の特色への理解を深めることを本講の目的とする。

授業計画

イントロダクション
吉田松陰―「尊王攘夷」と「草莽崛起」
横井小楠―彼方の「公共之政」
加藤弘之―「立憲政治」とは何か
福澤諭吉―「独立自尊」と二大政党制
中江兆民―「東洋のルソー」とは何か
陸 羯南―「国民主義」の時代
徳富蘇峰―「平民主義」の鼓吹と挫折
樽井藤吉―『大東合邦論』とアジア主義
10 伊藤博文―東洋的立憲君主制
11 山縣有朋―明治国家の体現者
12 幸徳秋水―平和主義と政治否定
13 北 一輝―「国民の天皇」と「真正社会主義」
14 予備日
15 理解度の確認

授業方法

当日に配布するレジュメと資料に沿って授業をすすめる。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する

教科書

大塚健洋編近代日本政治思想史入門―原典で学ぶ19の思想―ミネルヴァ書房1999
松本三之介明治精神の構造岩波現代文庫2012
苅部直・片岡龍編日本思想史ハンドブック新書館2008
その他、授業時に紹介する。

その他

引きつづき「現代日本の政治思想Ⅱ」を履修することが望ましい。