経営学特殊講義(マーケティング・チャネル戦略)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
榊原 健郎 講師 2 3~4 第2学期 2

授業の目的・内容

メーカーが、その商品をお客様にどのように届けるのが最も効果的で効率的か。これを考えるのがマーケティング・チャネル戦略です。昨今の流通構造は、消費者の購買行動の変化や流通業の再編統合により大きく変化しており、さらにITの高度化がその変化の速度に拍車をかけています。この講義では、特に変化が著しい消費財業界(特に日用雑貨業界)を中心に、流通環境の変化とメーカーのチャネル戦略(マーケティング・チャネル戦略)の変遷と概要、さらに今後のチャネル戦略の方向性について、理論と実務の両面から考えていきます。

授業計画

マーケティング・チャネル戦略とは?
マーケティング・チャネル論の概説(1)
マーケティング・チャネル論の概説(2)(パワー=コンフリクト論の展開)
マーケティング・チャネル論の概説(3)(関係的交換論、垂直的協働関係論の展開)
流通環境の変化(1)(卸売構造の変化)
流通環境の変化(2)(小売構造の変化−小売業態論の展開)
流通環境の変化(3)(小売構造の変化−小売イノベーション論の展開)
メーカーのチャネル戦略の展開(1)
メーカーのチャネル戦略の展開(2)(販社制と代理店制)
10 メーカーのチャネル戦略の展開(3)(取引制度の変化)
11 メーカーのチャネル戦略の展開(4)(営業プロセス革新)
12 マーケティング・パラダイムの変化とチャネル戦略
13 今後のマーケティング・チャネル戦略の方向性(1)
14 今後のマーケティング・チャネル戦略の方向性(2)
15 総括(まとめ)
メーカーのマーケティング・チャネル戦略について理論的背景含めて考えるとともに、昨今の流通企業の戦略動向等、消費財の流通環境変化についてもその見方・考え方を解説いたします。

授業方法

授業は、講義形式で進めます。

成績評価の方法

課題レポート
レポートの課題等の詳細は、授業内で提示します。レポートの評点及び出席状況に基づき総合的に評価いたします。

教科書

榊原健郎マーケティング・チャネル政策の再構築唯学書房2010年、ISBN:9784902225563
教科書に加えて、参考文献での知識の習得をお薦めします。

参考文献

渡辺達朗、久保知一、原頼利流通チャネル論有斐閣2011
渡辺達朗流通チャネル関係の動態分析千倉書房1998
石井淳蔵流通におけるパワーと対立千倉書房1983
その他の参考文献は、適宜講義の中で紹介します。

その他

疑問に感じたこと、分からないこと、トピックスの解説等、遠慮なく質問してください。皆さんとの意見交換を通じて有意義な授業にしていきたく思います。