美術史講義
鎌倉時代の仏教と美術

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
吉田 典代 講師 4 2~4 通年 4

授業の目的・内容

今年度は、中世の仏教のありようと、それが生み出した美術とを総合的に把握することを目的とする。鎌倉時代には、平安末期の堕落した仏教界に対する反省から、新たな宗派が成立し、庶民にも布教されていく。そこで第1学期は、このような宗派の観点から、信仰と造像の関係を探りたい。一方、政治の上では武士が台頭し、造形活動に新たな作風が確立されていく。第2学期は、乱世を背景に生まれた死をめぐる主題、そして仏像・仏画の様式変化にも言及する。

授業計画

仏教の成立と展開
仏教美術の基礎知識
飛鳥・奈良時代の仏教と美術
平安時代の仏教と美術
鎌倉時代の仏教
浄土宗の思想と美術
浄土真宗の思想と美術
日蓮宗の思想と美術
禅宗の思想と美術
10 旧仏教の戒律復興と美術
11 聖徳太子信仰の美術
12 祖師の肖像
13 祖師絵伝
14 第1学期のまとめ
15 自主研究
16 第1学期の復習
17 主題と表現の展開
18 六道の美術
19 死者を裁く者
20 救済の美術
21 浄土の光景
22 仏画の変容
23 見学会
24 仏師の系譜① 鎌倉前期
25 仏師の系譜② 鎌倉中期・後期
26 古典の学習
27 宋風摂取
28 第2学期のまとめ
29 全体のまとめ
30 自主研究
いずれかの回で、実際に作品を見学する機会を設けたい。日程は展覧会等の開催期間に応じて前後する。見学した中から1点えらんで、レポートを提出する。

授業方法

毎回、プリントとパワーポイントを用いて、具体的に解説する。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する

その他

毎回プリントを使用する。各学期の最初に、その学期で使用する全部のプリント原本を用意するので、各自でコピーすること。