● 美術史演習Ⅰ
―日本東洋美術史研究の理論と方法―

日本東洋の造形が宗教、民俗、社会、儀礼、文学、芸能などの文脈と、どのように関わりつつ展開しているのかを具体的に作例を通して考えるなかで、先行研究の読解、論点の整理や資料の探索、議論の組み立て方などを学び、美術史の基礎力を磨き、視野を広げることが狙いです。第２学期は、土谷真紀講師が担当します。

１	今年度授業の進め方について
２	日本東洋美術史研究の方法と実践１（研究史の確認）
３	日本東洋美術史研究の方法と実践２（論点の整理）
４	日本東洋美術史研究の方法と実践３（論文講読）
５	日本東洋美術史研究の方法と実践４（論文講読）
６	日本東洋美術史研究の方法と実践５（論文講読）
７	日本東洋美術史研究の方法と実践６（論文講読）
８	日本東洋美術史研究の方法と実践７（論文講読）
９	日本東洋美術史研究の方法と実践８（論文講読）
10	ティーチング・アシスタントによるモデル発表と質疑応答
11	発表テーマ報告１作品紹介）
12	発表テーマ報告２（作品紹介）
13	発表テーマ報告３（作品紹介）
14	発表テーマ報告４（作品紹介）
15	予備日
16	第２学期の授業の進め方について
17	日本東洋美術史研究の方法と実践（応用）１
18	日本東洋美術史研究の方法と実践（応用）２
19	日本東洋美術史研究の方法と実践（応用）３
20	日本東洋美術史研究の方法と実践（応用）質疑応答
21	日本東洋美術史研究の方法と実践（発展）１
22	日本東洋美術史研究の方法と実践（発展）２
23	日本東洋美術史研究の方法と実践（発展）３
24	日本東洋美術史研究の方法と実践（発展）質疑応答
25	自己研究課題に関するミニ発表１
26	自己研究課題に関するミニ発表２
27	自己研究課題に関するミニ発表３
28	自己研究課題に関するミニ発表４
29	総括と質疑応答
30	予備日

日本東洋美術史上、重要な議論や代表的な作品に関する先行研究を丁寧に読み、まず論点を整理し、多角度から議論を検証していきます。その上で、オリジナルな論点を立て、作品や事象を分析し、報告していきます。論文を読む力とそれを確実に検証していく力、作品記述（ディスクリプション）の方法などを身につけるための予習復習も期待します。

第２学期は、土谷真紀講師が担当します。

授業への参加姿勢とレポート

講読と研究報告が主体なので、授業への積極的な参加姿勢が評価されます。

講読論文やテキストは各学期の初回に指示します。

新川哲雄・佐野みどり・藤原重雄篇『中世絵画のマトリックス』第１版、青簡舎、2010年
佐野みどり・並木誠士著『中世の物語と絵画』第１版、放送大学出版、2011年
辻惟雄・高階秀爾他『日本美術全集　全２０巻』講談社、1990-1993年
原田平作『美術フォーラム２１　第１巻～第26巻』醍醐書房、1999-2012年
佐藤康宏他『講座日本美術史一巻～六巻』東京大学出版会、2005年

履修上の注意
第１学期、第２学期、それぞれの初回授業に必ず出席すること。