東洋史特殊講義
東南アジア史概説

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
北川 香子 講師 4 2~4 通年 4

授業の目的・内容

東南アジアは、インドと中国の間の広範な空間を覆い、東西交易の上で重要な役割を果たし、明らかにインドでも中国でもない、一つの地域としての存在感を持ちながらも、「よく分からない」と思われている地域です。全域を統合するような巨大な政治権力は誕生せず、植民地期に至るまで、インドや中国など、近辺の巨大帝国の版図に飲み込まれた歴史的経験も持ちません。それがゆえに、政治史、言語、宗教といった指標で括って叙述することができないのが東南アジア史の特徴です。この授業では東南アジア史を学ぶことによって、世界史を考え直す新たな視点を得たいと思います。

授業計画

はじめに
地理的概観
先史
初期国家(1)南シナ海
初期国家(2)メコンデルタ-タイ湾
シュリーヴィジャヤ・シャイレーンドラ
平原の国々(1)カンボジア・コーラート
平原の国々(2)チャオプラヤー・イラワジ
占城・三仏斉
10 ジャワ
11 大越
12 アンコール
13 パガン
14 古代国家群の終焉
15 第1学期のまとめ
16 はじめに
17 マラッカ
18 アユタヤ
19 北方タイ人諸王国
20 ビルマ
21 ポルトガル・スペインの進出
22 オランダの海域支配
23 ベトナム
24 カンボジア
25 島嶼部の18世紀
26 大陸部の18世紀
27 植民地期
28 近現代の東南アジア
29 まとめ
30 予備日

授業方法

各回プリントを配布し、それに沿って講義を行います。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
受講人数によっては、レポートにしたいと思います。

参考文献

各回の授業で指示します。